【ある種の傑作が誕生】クロストレックの「ストロングHV」モデルはeボクサーモデルと格が違った!
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:SUBARU、編集部 19
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:SUBARU、編集部 19
SUVにおける「ある種の傑作」が誕生したように思う。何の話かといえば、2024年12月に発売されたスバル「クロストレック」のストロングハイブリッド搭載モデル「クロストレック プレミアム S:HEV EX」のことだ。
ご承知のとおりクロストレックは、2022年末に発売されたCセグメント(大きめなコンパクトカー)に属するSUV。具体的なボディサイズは全長4480mm×全幅1800mm×全高1580mmで、パワーユニットは最高出力145psの2.0L水平対向4気筒エンジンに、同13.6psのモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドだった。
この初期型クロストレックは「すこぶる良好なSUV」だった。
デザインは――好き嫌いはあるかもしれないが――個性的で、低重心な水平対向エンジンを核とするパワートレインが左右対称・一直線にレイアウトされる独自の4輪駆動システム「シンメトリカルAWD」がもたらす走行フィールは、うたい文句どおりの「安心と愉しさ」に満ちていた。そして雪道や悪路における走破性能も、クラストップレベルと言って良かった。
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ただし「パワーユニット単体で見た場合の愉しさ」と「実燃費」は、正直いまひとつだった。
もちろんスバルが「e-BOXER(イーボクサー)」と呼ぶマイルドハイブリッドシステムは、悪い感触だったり力不足だったりすることは決してない。だが、パワーユニット以外の部分の突出した魅力と比べると、そのパワーユニットは凡庸というか、「まぁ普通に悪くはないですよね」ぐらいにまとめるしかないものだったのだ。
そして水平対向エンジンの宿命ゆえに、燃費もいまひとつだった。4WD車のWLTCモード燃費はいちおう15.8km/Lだが、実燃費は(もちろん使い方にもよるが)10km/L程度でしかなかった。今の時代、ちょっとどうかと思う数字だ。
つまりクロストレックとは「全体的にはかなり素晴らしいのだが、パワーユニットの魅力と燃費性能だけはちょっと残念」というSUVだった。その残念な部分が完全にリカバーされ、さらには「おつり」ももらえるぐらいの状態になったのが、今回登場したストロングハイブリッドモデルである。
クロストレック S:HEVのエンジン部分は、ストロングハイブリッド専用に新開発された2.5Lの水平対向4気筒。そのスペックは最高出力160ps/最大トルク209Nmというゆとりのあるものだ。
そこに同119.6ps/同270Nmの駆動用モーターなどを組み合わせ、前後輪をつなぐプロペラシャフトがモーターの力強いトルクをダイレクトに後輪に伝達する――というのが、スバル製ストロングハイブリッドの大まかな仕組みである。
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