なぜ高価な「電動化」が必要なのか。「ユーザーニーズ」を満たすメーカーの思惑と、「国防」のための政策が複雑に絡み合う
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 42
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前出のある業界関係者は「日本政府が電動化を推進する理由は、自動車メーカーの事情とはまったく異なる」と話します。
「日本政府はBEVなどに対して多くの補助金を投入していますが、輸入車も対象となっている点が批判の対象となることがあります。
ただ、これは補助金の目的が『国内産業の保護』であると誤認した結果のものであり、正当な批判とは言えません。
日本政府が電動車を推進する最大にして唯一の理由は、日本が非産油国であるからにほかなりません。
非産油国である日本は、石油のほぼ全量を輸入に頼っており、そのうちのおよそ9割が中東に依存しています。
こうした状況が、国家にとって大きなリスクであることは言うまでもなく、実際に中東情勢が不安定な昨今では、ガソリン価格の上昇が社会問題となりつつあります。
つまり、日本がBEVやPHEVを推進するのは、国家そのものを守るためというわけです」
日本政府の電動化推進政策に対しては「発電時にも化石燃料を使用するから意味がない」といった批判も見られます。
ただ、資源エネルギー庁が公開している2025年4月時点の日本の発電割合によれば、石油による発電は全体の7%程度に過ぎません。したがって、BEVやPHEVを推進する政策が、石油使用量の削減に貢献していることは事実と言えそうです。
(終わり)
(写真:トヨタ、アウディ、ホンダ)
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