523iツーリング、エコカー減税&円高還元!?
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
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とはいえ、新型5シリーズツーリングのカーゴスペースは決して狭くはない。容量はフル乗車時で560L。後席を倒せば1670Lに拡大する。さらに、オプションの「ラゲージ・コンパートメント・パッケージ」をオーダーするとリクライニング角調整機構が装着され、シートバックを通常位置を基準に7段階、最大11度引き起こすことでプラス30Lの590Lになる。それでもライバルであるメルセデス・ベンツ Eクラスステーションワゴンの655L/1920Lには及ばないが、先代の500L/1615Lよりはかなり拡大している。これだけあれば実用的にはまったく不足はないし、ましてや美しいスタイリングとの引き替えだと思えば十分に納得できるのではないだろうか。
600万円オーバーのステーションワゴンだけに、カーゴルーム内の仕上げは完璧だ。上質なカーペットがシワひとつなく張られ、トリム類の整形にも手抜きはない。加えてガスダンパーでスムースに開閉する大きなサブトランク内には、標準で付くスキー&スノーボードバッグが収納されている。
3分割式シートをレバーで開閉できるギミックに加え、5シリーズツーリングの伝統であるガラスハッチも便利なアイテムだ。小さな荷物の積み下ろしには軽いガラスハッチを使い、大きな荷物にはテールゲートと便利に使い分けできる。ただし問題もある。開けたガラスハッチを閉めるには少なくとも160cm程度の身長が必要なのだ。それより背の低い人はいったん開けてしまうとガラスハッチに手が届かないので要注意である。同様に、開口部の高いガラスハッチ経由だとフロアに置いた荷物に手を伸ばすのに苦労するケースもありそうだ。
というわけで背の低い人は常にテールゲートを使うことになるが、傾斜が付いている分ヒンジが前方にあるため、開閉時の後方への出っ張りが少なく、使い勝手は上々。理想は、リモコンキーで操作できるオプションの電動テールゲートを注文することだが、手動でも開閉操作に不当な重さはない。
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