【異例の公開開発がスタート】2.0L直4ターボ搭載のミッドシップ4WD「GRヤリス Mコンセプト」は初戦から異次元のスピード。現況と市販の可能性は?
掲載 carview! 文:ハシモトタカシ 34
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高橋氏はレース後次のように話す。
「(完走できて)ホッとした。『水素エンジンカローラ』を初めて走らせた時のあのぐらい(ホッとしている)。いまはトヨタの開発の中の一番最初の“初期試作”ぐらいのフェーズなので、サーキットで走らせることは本当に稀。
今回マイナートラブルが多かったので、なぜ事前テストで見つからなかったのかを含めて解消して(次は)持ち込めるようにしたい。毎晩遅くまで頑張ってくれたメカニックやエンジニアに感謝したい」
最終ドライバーを担当したモリゾウ選手は、S耐公式YouTubeチャンネルのライブ配信でレース後に「本当に楽しめた。(中略)我々こうやって公開開発、レースの場で開発の進み状況を皆さまにお見せすることができました。まだやることはいっぱいありますし、まだまだもっといいクルマにしていきます。ワクワクした気持ちでお待ちいただきたいなと思います」と語った。
いまはまだゴールが見えなくても、スポーツカーにとって大切な“走りの楽しさ”という希望は見えている。よちよち歩きで始まった「公開開発」をまずは暖かく見守ってはどうだろう。かつてトヨタは、作れば売れるクルマばかりを作っていた。いまは「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を合言葉に、Mコンセプトのようなチャレンジができるようになったのだから。
(終わり)
(写真:ハシモトタカシ、トヨタ、日産、ホンダ)
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