【異例の公開開発がスタート】2.0L直4ターボ搭載のミッドシップ4WD「GRヤリス Mコンセプト」は初戦から異次元のスピード。現況と市販の可能性は?
掲載 carview! 文:ハシモトタカシ 34
掲載 carview! 文:ハシモトタカシ 34
年初に行われた「東京オートサロン2025」で衝撃デビューを果たし話題をさらった「GRヤリス Mコンセプト」が、スーパー耐久シリーズ(S耐)第6戦の岡山ラウンドに「TGRR GRヤリス Mコンセプト」としてついに実戦投入された。
TGRR GRヤリス Mコンセプト(以下、Mコンセプト)は、軽量コンパクトな「GRヤリス」の車体に、開発中の2.0Lターボ「G20E」エンジンをミッドに搭載した“ミッドシップ4WDマシン”。
フロントエンジン4WDである「GRヤリス」の開発中に、モリゾウこと豊田章男会長が「神に祈る時間がある」と話したことをきっかけに「ミッドシップ化してみたらどうなるか?」という新たなトライから生まれたクルマだ。
「神に祈る時間」とは、ハンドルを切ってもブレーキを踏んでもクルマが反応しない、いわゆるアンダーステアな状態。「走る・曲がる・止まる」の機能がフロントタイヤに集中するフロントヘビーなGRヤリスにとって、消したくてもなかなか消せない“持病”のようなものだった。
オートサロンの現場で、当時GRヤリスの開発主査を務めていた齋藤尚彦氏に話を伺った時のコメントが次の通り。
「GRヤリスは、フロントに(重量物である)エンジンがあることで、フロントタイヤにかなりのストレスがかかる。フロントに重さがかかると、止まる・曲がる・走る、全てフロントタイヤに集中してタイヤのマネージメントが難しかった。また、ハンドルを切ってもブレーキを踏んでもコンマ何秒か何しても上手くいかない『神に祈るしかない時間』があった。
S耐の現場で、エンジニアもモリゾウさん(豊田章男会長)もプロドライバーもずっと(そのことに)悩んでいたところ『1回エンジンを後ろに置いてみたら?』となって、エンジンを後ろに持っていっちゃって作ったのがこのクルマ(齋藤主査)」
ちなみに、ミッドシップ化のアイデアは2021年まで遡るそうだ。その後2023年に試作車ができあがり、ニュルブルクリンクで戦うために2.0Lエンジンが選択された経緯があると言う。
そしてMコンセプトは当初、7月26~27日に行われるS耐 第5戦オートポリスでデビューする予定だったのだが……。
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