「夏こそオープンカー」は間違いで正解は“冬”。最適な季節が短くても経験者が「死ぬまでに一度は乗るべき」と熱く語る魅力とは
掲載 carview! 文:鈴木ケンイチ 57
掲載 carview! 文:鈴木ケンイチ 57
つまり、オープンカーが楽しいのは、秋と冬ということ。もしくは、暑さのやわらぐ夜中。真っ青な海と空をセットにしたオープンカーのイメージは、まだ、夏がそれほど暑くなく、しかも夏の日焼け=健康的と考えられていた昭和の価値観そのままとも言えます。
いま、東京でオープンカーをアピールするなら、涼しい夜のドライブのイメージが、正しいのではないでしょうか。
そういう意味で、オープンカーが幌を開けて走ることのできるタイミングは、意外と少ないものです。
しかし、機会が少ないから価値がないわけではありません。オープンカーの爽快感は、やはり格別です。いくらサンルーフやガラスルーフが大きくても、爽快感ではオープンカーに敵うものではありません。
その爽快感を知ってしまった人がいるからこそ、いまも世界中にオープンカーというクルマが生き残っているのです。
もしも、クルマ好きを自任するのであれば、死ぬまでに一度はオープンカーを所有することをおすすめします。自身の愛車の歴史に、忘れられぬ彩が加わるのは間違いありません。
(終わり)
(写真:マツダ、レクサス、ミニ、ダイハツ、フェラーリ、アストンマーチン、BMW)
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