【16年ぶり刷新】なぜ新型「エルグランド」は“走り”にそこまでこだわったのか? 開発陣が明かした意外なユーザーの声
掲載 carview! 文:編集部 67
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16年ぶりにフルモデルチェンジを受けたプレミアムミニバン、日産新型「エルグランド」の発売記念イベントでは、実車を用いた開発者トークセッションが行われ、チーフプロダクトスペシャリストの中村智志(なかむら としゆき)氏と、チーフビークルエンジニアの一野健人(いちの たけひと)氏が登壇しました。
商品企画と車両開発、それぞれの立場から語られたのは、新型エルグランドが何を目指して開発されたのかということでした。
今回掲げられたコンセプトは「リミットレス グランドツアラー」。中村氏によれば、目指したのは長距離でも快適に過ごせるクルマです。たとえば500km、600km先まで家族や親しい人と出かけたとき、目的地に着いても「もっと乗っていたい」と感じてもらえるようなミニバンを目指したといいます。
そのなかで日産が強く打ち出していたのが、後席の快適性だけでなく「運転する人の楽しさ」も重視したという点です。
高級ミニバンでは、後席の広さや上質さが注目されがちです。もちろん新型エルグランドもそこを重視しています。ただ、中村氏はユーザーへのヒアリングを通じて、「ミニバンであっても、もう少し運転する楽しさがほしい」という声が多かったと説明しました。
そうした考えから、新型エルグランドは後席で過ごす人の快適性を高めながら、ドライバーにも運転する手応えを残すクルマとして開発されました。
その走りを支える技術として用意されたのが、第3世代e-POWER、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」、そしてインテリジェント ダイナミックサスペンションの組み合わせです。
第3世代e-POWERは、エンジンで発電し、モーターで走る日産の電動パワートレーンです。新型エルグランドでは効率や静粛性を高め、滑らかな走りを支える技術として説明されました。
また、e-4ORCEについて中村氏は、単なる4WDではなく「4輪の挙動制御」として捉えてほしいと話しました。前後のモーターを緻密にコントロールすることで、走行安定性だけでなく、乗員の快適性にも効かせているという考え方です。
たとえば加減速の際に乗員の頭が前後に揺れると、それだけで快適性は損なわれます。新型エルグランドでは、e-4ORCEの制御によって車体の動きを抑え、フラットな乗り味につなげることを狙ったといいます。
そこに、路面状況に応じて減衰力を変化させるインテリジェント ダイナミックサスペンションを組み合わせることで、高速道路の継ぎ目や荒れた路面でも姿勢を乱しにくくする。走りのよさと快適性を、別々ではなく一体で高めようとしたところが、新型エルグランドの特徴です。
さらに、ブレーキの制御にもこだわりがあります。
上手なドライバーは、停止直前にブレーキをわずかに抜いて、乗員が前につんのめるような動きを抑えます。新型エルグランドでは、その動きをクルマ側の制御で行い、走り始めから停止する瞬間まで、できるだけ滑らかな車両挙動を狙ったと説明しました。
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