【初心者ドライバー必読】冠水道路に突っ込むとどうなる？ 知らないと後悔するクルマの“水没リスク”と対処法とは

画像：アフロ

「ウォーターハンマー現象」でエンジンが致命傷に

夏のゲリラ豪雨や台風の影響で、都市部の道路があっという間に冠水するケースが増えています。

特に短時間で集中的に降る雨は、排水設備を簡単にオーバーフローさせ、道路が“川”のようになることも珍しくありません。そんな冠水道路をクルマで走ると、最悪の場合、エンジンが故障して動けなくなることがあります。

冠水路を無理に走行すると、マフラーやエアクリーナーから水が入り、エンジン内部へ到達してしまう恐れがあります。水は空気のように圧縮できないため、シリンダー内に侵入すると圧力の逃げ場がなくなり、コンロッドという部品が破損する「ウォーターハンマー現象」が発生します。

このコンロッドは一度破損すると修理は難しく、基本的に交換対応となります。修理費も高額になりがちで、車両保険がなければ大きな出費になる可能性もあります。

ハイブリッド車や電気自動車（EV）の場合、駆動用バッテリーに水が浸かると走行不能になるリスクがあります。一般的には水位がタイヤの半分を超えていると危険とされ、電装系統への影響が避けられません。最悪の場合、廃車になることもあるため注意が必要です。

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