【日本専用だからここまで変わった】日産「キックス」は何が進化した? 第3世代e-POWERと“ゼロから作り直したSUV”の実力
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 92
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日産「キックス」がフルモデルチェンジを果たし、新型として生まれ変わりました。2020年に日本専用のe-POWER車として登場して以来、独自の電動化技術を象徴するモデルとして存在感を示してきたキックスですが、今回はそれを超えて、日産の電動化戦略そのものを支える重要な一台へと進化しています。
新型キックスが掲げるコンセプトは「大人の遊び心を刺激する車」。日本のコンパクトSUV市場は、この10年でおよそ3.8倍にまで保有台数が拡大し、いまや登録車最大のセグメントに成長しました。多くのライバルがひしめくこの市場で、新型キックスは忙しい毎日の中でも心が弾むような体験を届けることを目指して開発されています。
ターゲットとして思い描かれたのは、40代後半、成長したお子さんのいる3人家族のお父さん像。ストーリー性や新しい刺激を大切にする、そんなユーザーに寄り添う一台として仕上げられました。
もっとも注目したいのが、初搭載となる第3世代e-POWERです。1.4Lの発電特化型エンジンと走行用モーターを組み合わせたこのシステムは、日本向けに新開発されたもので、現時点では北米仕様のキックスにも搭載されていません。
まさに長距離移動より、短距離移動や渋滞などの多い日本のためのパワートレインといえます。モーター駆動ならではの力強い加速感はそのままに、アクセル操作によるワンペダル感覚もより扱いやすい減速感へと磨き上げられました。
これまで弱点とも思われていた高速定常走行を含めた燃費は、現行モデル比で10%以上も向上しています。加速中でも会話ができるほどの静粛性も確保されているといいます。
4WD仕様には電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」も用意され、思い通りの操作性と、同乗者にとっての安心感や快適さを両立させています。安全・運転支援の面でも進化は着実で、クラス初となる12.3インチの独立したメーターとセンターディスプレイが視認性を高めるとともに、後退時の運転支援機能なども拡充され、360度全方位からドライバーを支えてくれます。
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