【実話】ありがたいけど余計なお世話…親切すぎて泣けてくるクルマの気配り機能に心を折られた件
掲載 carview! 文:工藤 貴宏 7
掲載 carview! 文:工藤 貴宏 7
さて、最後はかなり特殊な例です。
昨今の電気自動車って、車内に乗り込むと勝手にイグニッションがオン(システムが起動)し、あとはDレンジに入れるだけで発進できる車種がありますよね。逆にクルマを降りるときは操作しなくてもシステムがオフに。とっても便利だと思います。
ですが先日ちょっと困ったことに。
バックで駐車しようとした際、リヤタイヤ付近を目視で確認したくなったんです。でも、昨今のクルマ(電子制御シフトセレクター装着車)はドアを開けるとシフトセレクターがPに入ってしまうのが常識。だからドアを開けて確認することができないので、窓を開けて身を乗り出して確認することにしました。
窓を開けて、窓から顔を出そうとしたその瞬間……なんとシフトセレクターがPになり、そのうえまさかのシステムがシャットダウン。一瞬頭の中が「???」になりました。何が起きたというの?
原因は親切機能の“やりすぎ”でした。窓から身を乗り出そうとした瞬間、シートからお尻が浮いたのです(SUVで窓がちょっと高い位置にあった)。
シートからお尻が浮いたことで「ドライバーはクルマから降りる」と勝手に判断し、シフトをPへ入れたうえで、システムをオフにしたというわけ。そこまでしなくたっていいのに……。なんと親切な。
こういうの「小さな親切、大きなお世話」っていうんですかね。やりすぎだってば!
(終わり)
(写真:トヨタ、アウディ、ボルボ)
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