新型「ハイラックスチャンプ」に日本発売の噂。その背景には「タウンエース」欠番というリアルなニーズがあった

いすゞ エルフフミオ

商用車やキャンピングカーのトレンドを変える可能性

4ナンバーかつ“普通免許で運転できる”トラックとして、いすゞの「エルフミオ」は存在感を高めていますが、ディーゼルエンジン搭載で300万円台後半～の高価格帯モデルとなっています。

タウンエーストラックの後継を求めるユーザーが想定している価格帯は200万円前後でしょうから、エルフミオではマッチしないのです。

つまり、最低限の装備で良品廉価を追求したハイラックスチャンプを設定すれば、日本にも市場はあるかもしれません。

それに、タウンエーストラックはキャンピングカーのベース車としても人気の定番モデルでした。タウンエーストラック販売が止まったことで多くのキャンピングカービルダーが苦労しているという話もあります。

ハイラックスチャンプのコンセプトには「自由な拡張性」がうたわれ、ジャパンモビリティーショー2023では車中泊仕様や移動販売車のベースとして最適な、荷台のないラダーフレームがむき出しの仕様も展示されていて、キャンピングカービルダーにも歓迎されていました。

キャンピングカーを欲しているユーザーであれば4ナンバーサイズを超える全長や全幅も許容できるかもしれませんし、むしろ歓迎されるかもしれません。

タウンエーストラックの後継的なポジションであれば、2.0Lガソリンエンジン仕様が求められるでしょうし、キャンピングカーのベースには余裕のある2.7Lディーゼルエンジン仕様が好まれるかもしれません。

はたして、ハイラックスチャンプは日本に導入されるのでしょうか。価格次第では、商用車マーケットやキャンピングカーのトレンドを変えるポテンシャルを持っているだけに、噂が広がればユーザーの声もトヨタに届くかもしれません。日本へのハイラックスチャンプの正規導入を、おおいに期待したいと思います。

（終わり）

（写真：トヨタ、いすゞ）