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【日本上陸】フェラーリのスペシャルモデル「F80」は衝撃の“5億超え”だが…「最高の跳ね馬」といえば「F40」が挙げられる理由とは

電子制御はゼロ。すべてがドライバーに委ねられた

F40の魅力は徹底的な軽量化にもあった。シャシーとボディにはカーボンケブラーなどの複合素材を使用。ドアを開けるとカーボンファイバーの構造材が露出しているというレーシング直系の設計だ。

車両重量はわずか1100kgで、ベースの288GTOより60kgも軽量。しかもボディ剛性は従来素材の3倍に達した。

パワーウェイトレシオは2.3kg/ps。最高速度は324km/h、0〜200km/h加速は12秒、0〜1000m加速は21秒というスペックは、1987年当時他の追随を許さなかった。

ピニンファリーナが手がけた大型リアウイング付きのスタイリング、超簡素なインテリア──すべてが「戦うマシン」にふさわしいスパルタンさを備えていた。

F40にはトラクションコントロールも、スタビリティ制御も、パワーステアリングもなし。ブレーキにサーボもなく、すべてがドライバーの腕に委ねられていた。

3500rpmで突然炸裂するターボパワーは、一般公道では制御が難しく、天候や路面状況次第で一変するジャジャ馬。それでもF40を操る喜びは格別であり、その分、ドライバーの力量が試される。

360km/hスケールの速度計と7750rpmのレッドゾーンを持つ回転計、重いクラッチを踏みしめるコクピットで、考えるのはただ“走ること”だけになる。

F40のドライバーにとってのライバルは、ランボルギーニでもポルシェでもない。自らのF40そのものなのだ。なぜなら、このマシンを意のままに操れるなら、レーシングカーも恐れるに足りないからだ。

エンツォ・フェラーリはF40の正式生産が始まって間もない1988年8月14日、90歳でこの世を去った。F40こそ、彼が遺した最高のフェラーリである。

(終わり)

(写真:フェラーリ)

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  • 2025/8/20 11:33

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    時代背景もあるだろうね。

    日本がイケイケのバブル絶頂の中、皆が金を使いたい状況でもやっぱりイタリア車はハードルが今よりも高く、
    フェラーリ、ランボルギーニを見る機会が圧倒的に少ない中で発表された本当のホントにスペシャルモデル。

    今はどのメーカーも億越えの限定車を短いスパンで乱発して、価格、性能、希少価値が飽和して憧れが希薄になってる感じがする。
    しかもとりあえずインターネットですぐに姿は拝める訳で、実車見なくても何か「あぁまた出したのか。」で終わってしまう。

    F40は今のスペチアーレと比較して性能が劣ろうが、生産台数が多かろうが、永遠のアイドルだわ。
  • 2025/8/20 11:29

    違反報告

    F80は最初からプレミアム価格が上乗せされてるように思います。さらにプレミアムが付くかは不明ですが、メーカーがそれをやると興ざめします。
  • 2025/8/20 11:50

    違反報告

    F40は銀座で一度みたことがあるが、実車は案外小さく見えるんだよね。今のスーパーカーは馬鹿デカ過ぎる。

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