【日本上陸】フェラーリのスペシャルモデル「F80」は衝撃の“5億超え”だが…「最高の跳ね馬」といえば「F40」が挙げられる理由とは
掲載 carview! 文:koensha 16
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ベールを脱いだF40は、まさに公道を走るレーシングカー。レーシングフィールドの技術が惜しみなく注がれ、凄まじい速さとスパルタンな装いを持っていた。
驚かされたのは、その圧倒的なパワーである。F40の心臓部は2.9L V型8気筒エンジンに、日本製IHIのツインターボを組み合わせたユニット。排気量は288GTOの2.8Lより拡大された2.9Lで、ターボの過給圧は市販車としては異例の1.1kg/cm²に設定。
最高出力は478ps/7000rpm、最大トルクは577Nm/4000rpm。しかも3500〜5500rpmという広いレンジで、539Nm以上のトルクを発生させるセッティングだった。
各気筒に2本のインジェクターを備え、スロットル開度と回転数、過給圧を加味した燃料噴射&点火システムは、F1用をベースとしていた。
現在の基準では478psは驚く数字ではないが、1987年当時は400ps超自体が未知の世界。3.2Lの328が270ps、5.0Lのテスタロッサですら390psだったことを考えると、その性能は突出していた。
さらに、開発を担当したエンジニア、ニコラ・マテラッティは「ターボを大型化しカムを変更するだけで、さらに200ps上乗せ可能」と述べており、潜在力の高さも際立っていた。
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