2012年マーケット概況 ハイブリッドと軽が牽引
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今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した12月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車、軽乗用車を含め、国内で販売された乗用車総数は28万4046台で、前年同月比98.0%(貨物車、バスを含む新車総販売台数は33万8504台/前年同月比96.9%)と再びマイナスに転じた。しかし2012年の乗用車年間合計は9月までのエコカー補助金効果もあって、457万2332台、前年比129.7%(貨物車、バスを含む新車の年間販売台数は536万9721台/前年比127.5%)と2年ぶりに前年を上回り、新車全体では4年ぶりに500万台超を達成した。
特に軽自動車が197万9446台、前年比130.1%と好調で、新車販売全体に占める軽比率が36.9%と過去最高を記録。なかでも軽乗用車は12月も9万7686台、前年同月比102.3%と15カ月連続で前年を上回り、年間合計は155万7681台、前年比136.8%と全体を押し上げた。
輸入車を除く国産乗用車は25万6392台(日産マーチ/ラティオ、三菱ミラージュ、軽乗用車含む)で、前年同月比は96.2%。年間合計では432万6782台、前年比130.5%となった。メーカーブランド合計では、12月単月ではレクサス、ホンダ、マツダ、スバルは前年を上回り、トヨタ、日産、スズキ、ダイハツ、三菱が前年割れと明暗を分けたが、年間合計では2.3%減の三菱を除き、前年比はプラスで、9.0%増の日産以外は2ケタ増だった。
全乗用車の年間ランキングでは、「トヨタ プリウス(α含む)」が31万7675台、前年比25.8増%で4年連続トップ。2010年の31万5669台を上回り、過去最高を記録した。2位は2011年末発売の「トヨタ アクア」で、26万6567台、3位はダイハツにとって2003年のムーヴ以来の軽No.1となった「ミラ(イース、ココア含む)」で、21万8295台、前年比81.9%増だった。以下、4位「ホンダ N BOX(+含む)」21万1155台(前年比7283.0%増)、5位「ホンダ フィット(シャトル含む)」20万9276台(同0.7%増)、6位「スズキ ワゴンR」19万5701台(同22.0%増)、7位「ダイハツ タント(エグゼ含む)」17万609台(同32.1%増)、8位「ダイハツ ムーヴ(コンテ含む)」14万6016台(同0.6%増)、9位「スズキ アルト(ラパン含む)」11万2002台(同34.8%増)、10位「ホンダ フリード (スパイク含む)」10万6316台(同57.0%増)と続き、ハイブリッド車(HV)かHVをラインナップするモデルが4車種、軽が6車種というベスト10となった。
また輸入乗用車は、12月単月では海外メーカー製のみで2万7298台、前年同月比119.9%(日本メーカー製を含む輸入乗用車全体では3万1170台、同124.4%)と8カ月連続のプラスとなり、年間でも23万9546台、前年比117.5%と3年連続で前年を上回った。海外メーカーブランド別乗用車ランキングは、12月単月ではメルセデス・ベンツが5812台で3カ月ぶりのトップ。年間ランキングではVW(フォルクスワーゲン)が5万6188台で13年連続輸入車ブランドNo.1を獲得。車名別年間ランキングでも「VW ゴルフシリーズ」が2万2252台で25年連続トップを達成した。
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