4月マーケット概況、過去最大の落ち込みに
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今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した4月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車、軽自動車を含め、国内で販売された乗用車総数は15万3530台で、前年同月比51.5%と8カ月連続のマイナス。特に白/緑ナンバーの登録車(3/5ナンバー乗用車と貨物車、バスの合計)は10万8824台で、4月単月として過去最低の台数だっただけでなく、前年同月比51.0%減と過去最大のマイナス幅となってしまった。軽自動車も貨物車を含めた全体で7万6849台、前年同月比41.1%減と、4月単月のマイナス幅としては過去最低の水準だった。こうした大幅減は景気低迷というより、明らかに新車の供給不足が最大の要因。各社の生産工場は4月以降、順次生産を再開しているが、操業率は通常の50.0%程度にとどまっており、フル稼働状態になるのは、早くても秋以降の見通し。被災地の復興が順調に進めば、需要が掘り起こされることになるが、今後の予測は難しいと言わざるを得ないだろう。
輸入車と軽乗用車を除く3/5ナンバーの国産乗用車(新型日産マーチ分含む)は8万4381台で、前年同月比は44.5%。メーカーブランド合計では、「ソリオ」が好調なスズキ以外は前年を下回り、トヨタが3万1688台で、前年同月比30.3%、ホンダも1万8811台、前年同月比51.5%と大きく落ち込んでいる。月間ランキングでは「ホンダ フィット」が8574台で2カ月連続のトップとなったが、フィットシリーズのほぼ半数を占めていた「フィットハイブリッド」が2割程度にとどまり、4876台、前年同月比18.4%と8割強も落ち込んだ2位の「トヨタ プリウス」とともに、工場の操業停止の影響をもろに受けた形だ。逆にタイで生産され、日本に輸入されている「日産 マーチ」は2770台、前年同月比102.9%と堅調。新車の供給不足が解消されれば、売れ行きが回復基調になるのも早いかもしれない。
軽自動車の乗用車部門は5万6402台、前年同月比57.6%と7カ月連続で前年を下回った。車名別では「スズキ ワゴンR」が7919台で、2カ月連続トップとなったが、前年同月比は51.4%と落ち込んでいる。
輸入乗用車は海外メーカー製のみでも、1万2406台、前年同月比121.6%とプラスに転じた(日本メーカー製を含めた輸入乗用車全体では1万5514台、前年同月比145.4%)。海外メーカーブランド別乗用車ランキングは、VW(フォルクスワーゲン)が2970台で4カ月連続のトップで、2位はBMW(ミニを除く)が2260台でワンランクアップ、メルセデス・ベンツは1755台で3位だった。4位アウディ1244台、5位ミニ1181台、6位ボルボ553台、7位フィアット380台、8位プジョー320台まで、前年を上回る好調な売れ行きで、VWとメルセデスを除き、2ケタ増となっている。
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