プジョー308GT海外試乗、ディーゼルを味わい尽くす
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:プジョー・シトロエン・ジャポン
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:プジョー・シトロエン・ジャポン
ノーマルモードでの静けさから、スポーツモードに切り替えたときの豹変ぶりにびっくりさせられた308GT BlueHDi 180だが、シャシー性能も大いに魅力的だった。ロール剛性はフロントが20%、リアが10%強化されているが、主にチューニングに腕をふるったのはダンパーだという。
微少入力域から、サスペンションはスムーズに動いているので乗り心地に不快さはなく、またステアリングやブレーキ、アクセルの微細な操作に対して敏感に反応してくれる。引き締めてはいるが、突っ張った印象はまるでないのだ。
それでいて、路面から大入力を受けたり、ハードにコーナリングをしても、タフでじつに頼もしい。ストロークしていくごとにググッと粘りが増していくような感覚で、コーナーを飛ばせば飛ばすほど路面に吸い付いていく。しかも、どんな状況でもしなやかさがあり、コーナー内のバンプやうねりを見事に吸収していく鮮やかな足さばきだ。
FFながらアンダーステア感がほとんどない一体感の高さ、十分に高いスタビリティながら動かしたいときに動かせる感覚のリアなど、前後バランスもいい。シャシー性能は間違いなく一級品だ。
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