これぞ“ワインディング・ベスト”。100台限定「MORIZO RR」は「GRヤリス」の可能性を切り開く存在…“高価でも価値ある1台”だった
掲載 carview! 文:ハシモトタカシ 17
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今回は、綺麗なサーフェスの富士スピードウェイ内の連絡道路を走ることしかできなかったが、一般道やワインディングを走るならベストといっていいほどしなやかで気持ちの良い乗り味に仕上がっていた。
GRヤリスは26式になってかなり洗練された印象だったが、「モータースポーツ用の車両を市販化する」というコンセプトは不変。限界領域での性能に妥協はできないため、日常領域での乗り心地はどうしてもトレードオフとなってしまう。
MORIZO RRは、「モリゾウが愛車として“日常”で乗るクルマ」というのをコンセプトに、通常モデルよりも日常を安心安全で気持ちよく走れる設定だそうだ。
とはいえ、GRヤリスの世界観や走りに惚れデイリーユースで使っているユーザーも多いはず。この走りは“素のGRヤリス”では実現できないのだろうか。山田氏に聞いてみると次のように返ってきた。
「あのウイングがなければ、ここまでリアの減衰力を下げた低ロール姿勢というのは作れないんです。(コーナーによっては)エアロパフォーマンスパッケージのウイングでもダウンフォースが足りなくなり、ターンする時に内輪が浮いてしまう可能性があります。
浮かないようにするためには、外輪の“圧側”を硬くして外を沈み込まないようにすれば内輪も踏ん張れる。今回は、外輪を沈み込むようにしながら内輪も沈み込むようにするためには、押さえつけるダウンフォースが必要だったんです」(山田氏)
GRヤリスの開発を長年担当する大嶋和也選手も次のように話す。
「上質とか落ち着きっていうと、GRヤリスっぽくなくなっちゃうと思うんですよね。『それはGRカローラの領域でしょ』という話にもなってしまうと思うので、どこまでやるかは相当議論したんです。GRヤリスらしさがなくなっても困るので」(大嶋選手)
ちなみに、MORIZO RRは100台限定だが「リアウイングだけでも一般販売すればいいのでは?」と思ったら、あまりにも特殊な形状で作り続けるのが難しいそうだ。
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