日産オールラインナップ試乗会でノートe-POWERほか4モデルの国民車度を調査
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:篠原 晃一
新時代の国民車は、できれば100万円台で買えるぐらいの手頃なプライスであってほしい。そういった意味で注目してみたのがこちら、184万2480円也の「マーチ NISMO S」だ。
2013年12月登場とけっこう古いモデルゆえ、詳しくご存じの方も多いだろう。専用チューンを施した1.5Lエンジンに5MTを組み合わせ、専用の空力パーツや専用エキゾースト、そして専用の足回りやブレーキなどを採用したマーチのNISMOバージョンである。
それは「懐メロの平成版アレンジ」とでも言うべきものだった。
もちろん昭和や平成初期のホットハッチと比べれば、さすがに後期平成時代の車だけあってエンジンや足回りの感触はマイルドというか、大人っぽいニュアンスではある。だがホットハッチゆえ当然ながら車内はややうるさく、乗り心地はややゴツゴツしている。とにかく「懐かしい! こういう車って昔はよくあったのよなぁ!」という一台だったのだ。
だがこの車の決定的な問題点は、そういった乗り味うんぬんではない。「今の時代、コレってあまりにもモテないのでは?」と思わされる点だ。
筆者のような中年のおっさんがこの種の車に乗ってしまうと決定的にモテなくなるのは自明の理で、そもそもモテる必要もない。だが若い男性であっても、そしてそれがなかなかのイケメン青年であったとしても、愛車がコレであるというだけの理由で、女子の皆さまと親密になるきっかけが減ってしまうのでは……と心配でならない。
もちろん大きなお世話であり、「オレはオンナのために車に乗ってるわけじゃねえよ!」と啖呵を切る若者もいらっしゃろう。その意気やよしだが、日本国の少子化問題を解決する意味で、少しは「モテ要素」も意識してもらえたならば幸いだ。
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