【今さら聞けない】「最高出力」と「最大トルク」って何？ “大馬力”が必ずしもエライわけでもない理由

マツダ ロードスター

馬力とトルクを自転車のペダルに例えてみる

クルマのカタログや諸元表に「400PS／6000rpm」と記載されているのが「馬力」です。これは馬力の大きさ（最高出力）とその発生回転数を表します。

「PS」は、メートル法を用いる国々で使用される一般的な単位です。1PS（1馬力）は、馬が一定の仕事をこなす力の基準で、わかりやすく言うと文字の通り「馬1頭分の力」です。

具体的には、1馬力は1秒間に75キログラムの重さを1メートル持ち上げる力と定義されています。これは、昔の馬が荷物を運んだり機械を動かしたりする力を目安にしたものです。

つまり、馬力とはクルマの速さや加速力の指標ではなく、「クルマがどれだけの仕事をするかを示す数値」です。

諸元表にはもうひとつ動力性能の指標として「400Nm／4000rpm」と記載されている「トルク」があります。これは最大トルクとその発生回転数を表します。

トルクとは「エンジンの軸を回す力の大きさ」です。なんだかどちらも少しわかりにくいかもしれないですね。

では、自転車で例えてみます。
- 馬力（PS）：（単位時間当たりに）ペダルをどれだけ速く回せるか
- トルク：ペダルを踏みこむ力の強さ

つまり「平坦な道で速く長く漕ぐ力が馬力（PS）」で、「坂道や重い荷物を載せたときにペダルを踏み込む力」がトルクということです。

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