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不評だった「モテしぐさ」をやってみたらとても幸せな気持ちになれた

不評だった「モテしぐさ」をやってみたらとても幸せな気持ちになれた

写真:pitchwayz

錯覚なのかもしれないがそれでもいいじゃないか

……気持ち良かった。

自分が「立派な人間」「いいオトコ」になったかのような気分だった。そして車窓から見える殺伐とした都会の道路風景が、ほんのりパステルがかって見えるような気もした。たぶん錯覚だろうが。

だが錯覚とはいえ気をよくしたわたしは、その後も「手を挙げてくれた者」に対して返礼としての挙手をしまくった。

ETC専用ではなく「ETC/一般」の料金ゲートをETC搭載車で通過する際、係のおじさんはこちらを見てサッと手を挙げる。「カード確認しました、OKです」みたいな感じで。今まではそちらを見ることもなく通過していたわけだが、おじさんにもサッと手を挙げ返してみる。……爽やかな気分である。たぶん、おじさんもプチ爽やか気分になったことだろう。

そして寒いなか交通整理をしている工事現場のおじさんあるいはお兄さんにも、サッ。

さらには細い道で2トン車のミラーを畳んでくれたクロネコヤマトのお兄さんにも、サッ。

そんでもって信号機のない交差点の横断歩道で歩行者を渡らせる際、本当はそんなことする必要などないのに、こちら(停止したドライバー)に向かって会釈してくる歩行者がいる。

今までは「当然の権利なんだから、わざわざ会釈なんてするな!」とひとりで怒っていたのだが、まあそんな硬いことは言わずに、会釈してくれた歩行者にもサッ。

ついでに自分が歩行者の立場のときも、信号機のない横断歩道で止まってくれたドライバーに対してサッ。

ちなみに今までの歩行者としてのわたしは、「止まって当然だバカヤロー!」みたいな顔で渡っていた。止まって当然だ、とは今でも思うが、やはりお互いさまの精神で「ありがと!」とやったほうが、当然ながら気分は良い。健康ですこやかな毎日である。

このように「手を挙げ返す」という行為を実行してみると、決して大量ではないが、脳内麻薬が分泌されるのが手に取るようにわかる。

つまり、いきなり気分が良くなるのだ。そして気分が良くなることの結果として「幸せ」になるのだ。さらにはそのとき、相手方もシアワセになっているのだ。たぶん。

それは錯覚かもしれない。でも、錯覚だっていいじゃないか。しょせん世の中はすべて錯覚なんだから…という話をすると長くなるので、とにかく、貴殿らにおかれてもぜひぜひ試してみてくださいよと、まぁそういう話である。

(ジャーナリストコラム 文:伊達軍曹)
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伊達軍曹(だて ぐんそう):自動車コラムニスト
外資系消費財メーカー勤務を経て自動車メディア業界に転身。「IMPORTカーセンサー」編集デスクなどを歴任後、独自の着眼点から自動車にまつわるあれこれを論じる異色コラムニストとして、大手メディア多数で活動中。

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