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コラム 2018.10.9

絶滅危惧車のマークⅡクオリス、中身は全然“マークⅡ”じゃなかった!

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▲1997年4月に販売された、トヨタ マークⅡクオリス。マークⅡと名乗るが、ベースとなった車は……?

マークⅡなのにFF!?

面白いもので、ステーションワゴンはドイツの高級ブランドでは相変わらずの人気を博している。しかしながら、国産ステーションワゴンは一部を除き、どんどん消滅の運命をたどっている。

かつては、高級車のクラウンにさえステーションワゴンがラインナップされていたものだが、記憶に残っている読者は少ないかもしれない。高級車にステーションワゴンがラインナップされていたのだから、ミドルクラスセダンであったマークⅡにもステーションワゴンは存在した。

ただし、マークⅡクオリスはちょっと面白い存在で、マークⅡの顔を持ち、マークⅡを名乗りながら、ウィンダムベースとなっていた。だからセダンはFRを採用するのに対し、マークⅡクオリスは最初で最後のFF、そしてFFベースの4WDを採用していた。

搭載するエンジンは、カムリが搭載していた2.2L、2.5L直4ならびにウィンダムが搭載していた3LV6をラインナップ。憶測ではあるが、あまり売れないことを見越して、コスト削減を図ったのではないだろうか?

なお、3Lモデルには当時のウィンダムが採用していた、減衰力を電子制御で調整できる「スカイフックTEMS」を搭載。そういう意味では、高級ステーションワゴンであった。

ちなみにマークⅡクオリスの後継車、「マークⅡブリット」は“従来どおり”同時期のマークⅡセダンをベースに作っている。これは、“もう一回、真面目に作ってみよう”というチャレンジ精神だったのかもしれない。

余談だが、マークⅡブリットは「マークXジオ」というミニバンっぽいステーションワゴンとして進化を遂げた。

マークⅡクオリスは当時のステーションワゴンとしては、3ナンバーゆえに最大級の広さを誇っている。とはいえ、もはや実用性でステーションワゴンを選ぶ時代ではなくなっていたのかもしれない。

今となっては、古い車だし、もう流通台数もごくわずか。昔気質のトヨタ車っぽいダッシュボードまわりは、今となってはノスタルジックですらある。

中古車相場も安値安定しているし、実用車として狙うもよし、今となっては珍しいとさえ思える国産ステーションワゴンを楽しむもよし、狙うなら今がラストチャンスだろう。

text/古賀貴司(自動車王国)

photo/カーセンサー、トヨタ

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