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自動車業界に今なお残る「昭和のデラックス志向」はもうやめてほしい

自動車業界に今なお残る「昭和のデラックス志向」はもうやめてほしい

ダットサン ブルーバード1200デラックス(写真:日産自動車)

「足す」ではなく「引く」が美しいとされるようになった

今や(特殊なケースを除けば)ほぼすべての日本人が十分なカロリーを容易に摂取でき、内容と待遇にこだわらなければ仕事はいくらでもある。またあまり流行ってはいないが、その気になりさえすれば誰だって自家用車を持つこともできる。

つまり日本は豊かになったのだ。いまだ残る本質的な諸問題はさておき。

そのようにすでに豊かになった社会で、今さら「デラックス志向」は流行らない。

や、本当の意味でのデラックス、つまり圧倒的ハイブランドなどがもたらす「ドゥ リュクス」という概念は、今なお一部の人間の憧れではあるだろう。だが昭和的なデラックス、すなわち「ベーシックな製品にちょっとした加飾を施すことで、なんとなく豪華っぽく見せる」という手法は、完全に時代遅れとなっているのだ。

むしろ今は豪華っぽさを「足す」よりも、「引く」ほうが美しいとされる時代だろう。

昭和のお母さんは家にシャンデリア風(あくまで“風”)の照明器具を付けたがったものだが、平成のお母さんは「なるべくシンプルなデザイン」のそれを選ぶ。

また昭和のお父さんは、少しカネが入るとすぐに大理石とかを自宅の建材に使いたがったものだが、今のお父さんは大理石ではなく「ちょっと北欧っぽいウッド」とかを選ぶだろう。そして出来上がったウッドデッキにコールマンか何かのデッキチェアを置き、ブランデーではなく炭酸水を飲むのだ。またはノンアルのビールとか。

なぜならば、それが「流行り」だからだ。「そっちのほうがカッコいいよね」という、なんとなくのコンセンサス(合意)があるからだ。

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