現在位置: carview! > 編集記事 > コラム > 【クルマ小説】僕は新人トップセールス vol.9「エンドウさん」

ここから本文です
  • みんカラ つぶやく
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【クルマ小説】僕は新人トップセールス vol.9「エンドウさん」
  • 【クルマ小説】僕は新人トップセールス vol.9「エンドウさん」

ハッスル物件

下取りは条件が不利と思っている人は多い。しかし、必ずしもそうでもない。クルマの購入に際して、下取りがある場合、新しいクルマを買う店に相談するのが早道であることも少なくない。これには諸説あるが僕なりの結論だ。ディーラーで新車を買うときの下取りに限れば、会社の中で相場が厳格に決まっているが、中古車を買う場合の下取りはやや事情が異なる。

まず、店にとって買っていただくクルマには既に利幅があり、そこに新たに下取り車という利益の調整幅が加わると、条件提示もかなりフレキシブルになる。とくに自社販売が可能なら、中間経費は抑えられるので、そのまま下取り額にも反映しやすい。そして場合によっては期待を超える取引条件にお客様は満足し、店側もウハウハになる、いわゆる「Win-Win」の取引に発展する可能性がある。もちろん、これは店の経営状況、下取り車のコンディション、店がどれだけの下取り車を現金化する販路を持っているか、などの条件によるところもある。

後日、相模原にあるお客様のご自宅に伺うと、なんと、新車での納車半年、走行300kmのエルグランド・ハイウェイスターが止まっている。家の車庫に止めにくかったというが、車体に傷は一切無く、禁煙車。これならウチで売れる。いわゆるハッスル物件、Win-Winのパターンた。僕はその場で下取り金額を提示し、お客様は驚嘆の声を上げていた

エンドウさんは、お客様が商談時に下取りの話しをしない理由と背景を見抜いていたのだ。今の僕なら、そういったことに気づけるかもしれないが、当時20代半ばの僕には、このような洞察を即座に発揮する能力がなかった。査定から帰るとエンドウさんが待っていた。

「な?言っただろ、ははは」

コメントの使い方

みんなのコメント

ログインしてコメントを書く

(株)カービュー関連サービス

メールマガジン メールマガジン

愛車無料一括査定

あなたの愛車今いくら?

車の種類を選択
事故車 商用車
お住まいの郵便番号を入力
-
※郵便番号がわからない方はこちら

※(株)カービューのページへ移動します