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【クルマ小説】僕は新人トップセールス vol.3「そして夜は更けていった」
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上機嫌で向かった先

高柳さんは親指と人差し指をクイクイとやって酒を飲むジェスチャーをしてみせた。久しぶりに一杯やろう、ということのようだ。

「今日はいい条件、出していただきましたからなぁ」

社長も意味を理解した。後処理もあったがそれはニヤニヤしながら見ているセンパイのオカダ君に任せることにして、僕らはタクシーで職場を出た。

向かった先は、高柳さんが会社員時代からよく通っていたらしい、キレイなお姉さんたちの接待と高級なバーボンやらビーフジャーキーが出てくる銀座のお店だった。

「ケースケ!こういう店初めてだろ!ん?」

そこで高柳さんは、今日はどんなにいい買い物をしたのか、BMがどんなに素晴らしいクルマだったか、そして成長した僕の仕事ぶりをお姉さん達に褒めちぎった。僕はすっかり有頂天になるまでバーボンをグイグイ飲まされた挙句、「ケースケ、もう一軒だぞ!いいな!」と言われるまま、これまた高柳さんが常連らしい銀座のお店(その2)になだれ込んだ。そして、そこのキレイなお姉さん達を伴って、「シメは別腹だぞ!」とばかりに、高級な国産本マグロの大トロや希少部位しか出さないような寿司屋、までは記憶にある。

たぶん、僕がさっき見積で切り落とした端数分の十倍以上は取り戻して、その夜は更けていった。

(文章:前田恵祐/イラスト:田中むねよし)

【この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません】

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