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【クルマ小説】僕は新人トップセールス vol.2「奥様は運転好き」
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奥様は運転好き、ご主人のほうは・・・普通は逆だ

僕はローレルに25万円という値段を指した。これは当時のオークション相場の値段である。通常オークション出品を前提とした査定なら、その分の経費や店の儲けを差し引いた額を提示するものだが、このローレルなら、僕は自分が店頭で売る自信があった。だから強気に出たのだ。それくらいイイ個体だったというのもあるし、それに奥様にカッコつけたかった、という思いもあったのかもしれない。この値段を見たご主人は、「こんな価格をご提示いただいたのはこちらが初めてです」といって目を丸くされた。奥様は「フフフ・・・」と少しだけ微笑んでいた。

僕は次のクルマに何をお勧めしようかと在庫を見渡して考えたが、ワンオーナー禁煙で走行7500kmの車庫保管だった極上のイプサム(初代後期)が相応しいのではないかと思い、ご提案し、試乗に出かけた。

お二人は交互にハンドルを握った。ご主人は取り回しの良さや視界の良さ、それに落ち着いた印象のダークブルーというボディ色もお気に召された様子だった。下取り差し引き計算して総額138万円。ご主人は納得顔だ。しかし奥様はどうもイマイチのご様子。ご主人もそんな奥様を察して考え込んでしまった。奥様に問いかけてみる。

「イプサムに乗ってみて、いかがでしたか」

「静かで広いけど・・・なんだか運転してると眠くなりそうですね」

「やはり運転がお好きでいらっしゃるのですね」

奥様はお腹をさすりながらこう言った「でも・・・もうそんなこと言っていられないのかしらね・・・」

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