▲E46型BMW M3が搭載したS54B32直列6気筒エンジン。同時期の3シリーズが搭載していたM54エンジンをベースに作られた高出力バージョンで、M54のシリンダーブロックがアルミ製なのに対し、こちらはより強度に優れる鋳鉄製に変更されている
以上のとおりの素晴らしきS54B32エンジンを搭載したE46型BMWM3。しかしその中古車流通量は――特に「良質」と判断できそうな個体の量は――さすがにやや減少傾向にある。
具体的には11月29日現在、修復歴なしのE46型M3の数はは全国で45台。そのうち9台が走行距離10万km超で、走行5万km以内の個体数は12台しかない。
さらにそのうち11台がセミATのSMGIIという状況なので、もしも「比較的低走行なMT仕様が欲しい」と思った場合には、その購入難易度はなかなかのものとなるだろう。
もちろん中古車というのは走行距離ですべてが決まるわけではなく、距離というのは数ある物差しのなかのひとつでしかない。
歴代オーナーの愛情とマネー、そしてディーラーや専門工場の部品と技術がふんだんに注がれてきたことが、記録簿や整備伝票の控え、そして内外装コンディションなどから確認できる個体もある。
そんな1台に出会えたならば、多少距離がかさんでいる個体であっても検討対象に加える価値は十分にある。
具体的には「総額300万円台前半から半ばぐらいで、走行6万~8万km付近の6MT仕様」というのがターゲットのイメージになるだろうか。
決して安い買い物ではないが、それを支払うだけの価値は、一部の人間にとっては絶対にあるはず。
なぜならば、こんなエンジンはもう二度とこの惑星に登場しないからだ。
text/伊達軍曹
photo/BMW
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