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どうしたら減らせる? 高齢者の交通事故、ながらスマホ運転、渋滞……

現状の自動運転技術は諸刃の剣でしかない

最新のACCや緊急自動ブレーキ(AEB)を備えたハイテクカーのオーナードライバーは、こうした便利な装備の恩恵を受けはじめている。私自身も、深夜の長距離移動では欠かせない安全・快適装備として使っている。ただ、便利なシステムになれるほど、知らず知らずのうちにシステムに寄りかかってしまう。自動運転の一歩手前にいる現在のハイテクカーは、ドライバーの能力低下を招くかもしれない。ABSが普及したとき「よく利くブレーキ」と勘違いし、追突事故が増えたことがあったのを思い出してほしい。

そういうわけで、私たちは「レベル4」と呼ばれる、“運転責任をシステムが持つ完全に近い自動運転”が来るまで、しばらくは混沌とした時代を経験することになりそうだ。アメリカの専門家は、合法的に認められているハンズフリー電話でさえ脳の認知力が低下すると言っている。多くのドライバーはハンドルを持ちながら電話できるハンズフリーは安全装備だと思っているが、脳が会話に集中するあまり、安全運転の意識は薄れるはずなのだ。

音声認識をはじめ、一見便利そうな新しいインターフェースがどんどんと実用化しているが、現状は技術的な過渡期であって、運転意識を犠牲にすることなくメールや会話などドライブ以外の作業ができるようなシステムには、まだお目にかかっていない。現状の次世代インターフェースは余計な作業が増えるばかりで、本来の安全性向上という目的が達せられるとは言えないのだ。

人間の脳を脅かさないですむ安全な自動運転システムをどう開発できるのか? これは自動車メーカーの最大の技術チャレンジではないだろうか。

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