新型シビック・タイプRが発表されました。最高出力320馬力の2.0リッターハイパワーターボを搭載する『FF最速マシン』で、その基準としているニュルブルクリンク北コースのラップタイムは7分43秒80。先代モデルが2015年に樹立した当時FF最速タイムが7分50秒63でしたから、わずか2年で7秒近いタイムアップを果たしたことになります。
いくらFF最速という冠を戴いているとはいえ、450万360円というメーカー希望小売価格は高過ぎるという批判もあります。しかし、先代シビック・タイプRが425万円であったことを考えると、わずか25万円でニュルブルクリンクの7秒が買えるという見方もでき、その価格が妥当に見えてくるのではないでしょうか。
そうはいっても、国産ブランドの2.0リッターターボ車でいえば、6速MTとAWDの駆動系や19インチタイヤにブレンボ6ポットブレーキのフットワークを与えられたSUBARU WRX STIの価格帯が386万6400円~411万4800円であり、いくら最高出力でシビック・タイプRがWRX STIを12馬力上回っているとはいえ、やはり割高な印象を受けるという意見もあるでしょう。
しかしながら、シビックが国内でターゲットとしている「輸入車を購入する(意思がある)オーナー」という視点を加えて、ライバルを眺めてみると、450万360円という価格が突出して高いわけではなく、むしろリーズナブルにさえ思えてきます。
具体的には、シビック(ハッチバック)がライバル視しているであろう、メルセデスAクラスやアウディA3、フォルクスワーゲン・ゴルフのハイパフォーマンスモデル「AMG A45」や「S3スポーツバック」、「ゴルフR」といった2.0リッターAWDマシンをシビック・タイプRのライバルとして比較すると、印象が変わってくるのです。
AMG A45は361馬力という2.0リッター4気筒エンジンとして世界最高のスペックを誇りますが、その価格は711万円。そして、S3スポーツバックは290馬力で606万円、ゴルフRは310馬力で549万9000円となっています。
もちろん、輸入車だから輸送費がかかっているわけですが、その点で言えばシビック・タイプRも、れっきとしたイギリスからの輸入車ですから条件は同等。駆動システムの違いを考慮すると、どちらが高いとも言えず、いずれの価格も妥当という印象になってきます。もちろん、だからといって誰でも買えるような庶民的な価格帯でないという主張には、全力で頷いてしまうのも、また事実なのですが……。
(文:山本晋也)
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