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メルセデス・ベンツ 部分自動運転の新型「Eクラス」日本導入を開始!

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メルセデス・ベンツ 部分自動運転の新型「Eクラス」日本導入を開始!

メルセデス・ベンツ日本(以下MBJ)は2016年7月27日、新型「Eクラス」を発表。全国の正規販売店ネットワークを通じて受注を開始した。なお発売は「E200アバンギャルド」と「E200アバンギャルドスポーツ」が同日より、「E200 4MATICアバンギャルド」「E220dアバンギャルド」「E220dアバンギャルドスポーツ」「E250アバンギャルドスポーツ」「E400 4MATIC エクスクルーシブ」については2016年10月以降を予定している。

Eクラスは、世界で累計1200万台以上の販売台数を誇るメルセデス・ベンツの中核をなすモデルである。1947年に発表されたW136/191型以来、世界のプレミアムセダンの指標ともなってきた。また2013年には、レーダーセンサーやステレオカメラにより自車の周囲のほぼ360°を常に監視し、事故の危険性が迫っている場合にはドライバーに警告したり、必要に応じて自動でブレーキをかけることで事故を未然に予防する安全運転支援システム「レーダーセーフティ」をメルセデス車として初めて標準装備し、部分自動運転を実現している。

10世代目となる新型Eクラスは、快適性や安全性を大幅に高める数多くの世界初の革新技術が導入されている。さらに新開発のディーゼルエンジンに、軽量設計とセグメントトップレベルの空力特性を組み合わせることで、セグメント最高レベルの燃費効率を実現すると同時に、「E400 4MATICエクスクルーシブ」に標準装備された「AIR BODY CONTROL」により、卓越した乗り心地と運動性能を提供する。

■ドライブパイロット搭載
新型Eクラスの安全運転支援システム「レーダーセーフティ」は、安全性や快適性、安全運転支援において新しい領域に進化した。新型Eクラスに初めて搭載される新技術「ドライブパイロット」は、メルセデスの自動運転開発の次のステップとなるもので、特に混雑時や高速道路での渋滞の際に自動運転によりドライバーにかかる負担を大きく軽減するシステムだ。

先行車との車間距離のみならず周囲の交通状況(車両やガードレールなど、車線と平行に位置する物体)を常に監視することで、従来よりもステアリングアシストが作動する状況を大幅に拡大。しかも、車線が不明瞭または表示されていない場合にも自動で先行車に追従する。またシステム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内であれば自動再発進が可能となり、渋滞時のドライバーの疲労を大幅に低減する。

ドライブパイロットのその他の革新技術として、「アクティブレーンチェンジングアシスト」を初めて導入した。これはドライバーがウインカーを2秒以上点滅させると、行き先の車線に車両がいないことを確認後、自動で車線変更するものだ。また走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合に、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」を世界で初めて搭載している。

■モデルアウトライン
新型Eクラスのホイールベースは、先代に比べて65mm延長された。エクステリア全体はメルセデスのセダン特有のプロポーションを備えているものの、長いボンネットからクーペを想わせるルーフラインから、ショルダー幅の広いテールエンドにいたるまで、刺激的なシルエットを描いている。さらにサイドビューではダイナミックなアレンジがフィーチャーラインに施されている。これらすべてを融合させることで、メルセデス・ベンツデザインの基本思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」を具現化している。

また新型Eクラスは、グレードによって異なる外観が与えられている。まずは最先端のテクノロジーと高いクオリティが融合する“アバンギャルド”、次にダイナミックなシルエットのAMGラインをまとい、スポーティな存在感を際立たせた“アバンギャルドスポーツ”、最後にメルセデスの伝統が輝くフロントフェイスに、最先端の安全性・快適性とラグジュアリーを細部にまで宿した“エクスクルーシブ”という、3つの個性化が演出されている。

一方でリヤエンドには、リヤホイールアーチ上方の幅が広いショルダーにより、パワフルで力強い性格が与えられている。ボディに埋め込まれた2本バーデザインを取り入れた一体型リヤコンビネーションランプは、新型Eクラスがメルセデスのセダンの新しい一員であることを示している。

またスターダストや天の川、あるいはジェットエンジンの輝きを想わせるハイライトを施すことによる「スターダストエフェクト」は、専用設計の表面構造を備える革新的なリフレクターテクノロジーによるもので、新型Eクラスで初めて導入されている。

インテリアも基本思想にしたがって、明確な造形と官能的な流れを基本としている。注目はセグメント初となる2つの高精細12.3インチワイドディスプレイ。この2つのディスプレイを1枚のガラスカバーで融合したコクピットディスプレイは空中に浮かんでいるように見えて、インテリアデザインの水平方向の流れを強調する主役となっている。インスツルメントクラスターとなるこのコクピットディスプレイは、ドライバーの視野に直接入るべきさまざまな情報を表示する大型ディスプレイと、センターコンソール上方のセンターディスプレイを備えている。なおコクピットディスプレイのデザインは、「クラシック」「スポーツ」「プログレッシブ」の3種類から好みで設定することができる。

■インテリア&インフォテイメント
新型Eクラスは世界で初めてタッチコントロール機能をステアリングに備えた。スマートフォンなどと同様にタッチセンス機能を内蔵したボタンは、縦方向および横方向のスワイプに正確に反応。メニュー項目の選択はスワイプ、確定はそのままボタンを押し込むだけだ。これにより、ドライバーはインフォテイメントの各機能の操作やシフトレバーなど、アクセルとブレーキ以外のほとんどの操作をステアリングから手を離すことなく簡単かつ機能的に操作することができる。

インフォテインメントシステムを操作する部分としてはこのほか、センターコンソールにコントローラーを備えたタッチパッド(手書き入力対応)や、音声認識システムを採用。さらにエアコンディショナーや、一部の安全運転支援システムを簡単に起動・停止できるショートカットボタンも採用している。安全運転支援システムのショートカット操作は新型Eクラスが初めての採用となる。

インテリアは高級素材を基調とし、オープンポアウッドやブライトアルミニウム、ハイグロスウッド(ウォールナットブラウンウッド)を採用。さらにメルセデスならではの美点となるのが、ディテールへのきめ細かな配慮とクラフトマンシップから生まれた高級な質感だろう。また室内照明には、長寿命・節電型のLEDのみを使用。改良型アンビエントライトも同様で、選べるカラーが64色と、カスタマイズの可能性を大きく広げている。なおアンビエントライトが彩る主な部分は、ダッシュボード下部からドアパネル、センターコンソール、コックピットディスプレイ、前・後席足元などだ。

■エンジンラインアップ
エンジンラインアップは、2.0Lの直列4気筒BlueDIRECTターボエンジン(E200アバンギャルド/E200アバンギャルドスポーツ/E200 4MATICアバンギャルド/E250アバンギャルドスポーツ)と、3.5LのV型6気筒ツインターボBlueDIRECTエンジン(E400 4MATICエクスクルーシブ)の2つのガソリンエンジンと、新開発された2.0Lの直列4気筒BlueTECエンジン(E220dアバンギャルド/E220dアバンギャルドスポーツ)のディーゼルエンジンとなる。

ガソリンの2.0Lターボエンジンは第3世代の直噴システムであるBlueDIRECTテクノロジーを採用。最大圧力200barのピエゾインジェクターやスプレーガイド式燃焼システム、マルチスパークイグニッションによって常に最適な燃焼状況を作り出し、最高出力135kW(184ps)、最大トルク300Nm(30.6kgm)を発生する。ただしE250アバンギャルドスポーツはさらにチューニングされ、最高出力155kW(211ps)、最大トルク350Nm(35.7kgm)を発生する。いずれのモデルにも無駄な燃料消費を抑えるECOスタートストップ機能を標準装備。トランスミッションは全モデルで9速オートマティックトランスミッション「9G-TRONIC」と組み合わせている。

■ボディ&シャシー
ボディシェルは軽量高強度の超高張力鋼板を多用しながら、フロントフェンダー/ボンネット/トランクリッド/フロントエンド&リヤエンドの大部分に、最適なアルミニウム素材を積極的に採用。新型(E200アバンギャルドスポーツ)は先代モデル(E250アバンギャルド)に対して約50kgの軽量化で燃費を向上するとともに、スポーティかつ俊敏なハンドリングを実現している。

空力性能は新型Eクラスの卓越した効率性を実現する大きな要因のひとつだ。まずはクラストップレベルの空気抵抗係数(Cd値)0.24を実現。さらに高度なエアロダイナミクスでウインドウノイズを最小限に抑え、ラグジュアリーモデルにも勝る静粛性を実現している。

新型Eクラスのドライビングモードの選択はセンターコンソール下部の「ダイナミック・セレクト」スイッチにより行なう。これは「Comfort/ECO/Sport/Sport+」の4つから選んだモードに応じて、エンジン、トランスミッションのシフトポイント、ステアリング特性、アクセルレスポンス、サスペンション特性(E400 4MATIC エクスクルーシブのみ)などの様々なパラメーターを変化させる。さらに「Individual」モードでは、それらをドライバーの好みで自由に設定してオリジナルのモードがカスタマイズできる。

E200アバンギャルド/E200アバンギャルドスポーツ/E200 4MATICアバンギャルド/E250アバンギャルドスポーツに搭載されるセレクティブダンピングシステムを用いた「AGILITY CONTROL」サスペンションは、通常走行時にはしなやかで快適な乗り心地でありながら、ハードなコーナリング時など一定以上の負荷がかかった場合に、瞬時に減衰力を高められる可変システムだ。

通常走行時はオイルの一部がバイパスチャンネルを流れるため油圧抵抗が小さく、一方ハードなコーナリングなどでダンパーに急激な入力がある場合はバイパスチャンネルが自動的に閉じ、100%の減衰力を得られるために最大限の安定性が確保される。なお、E400 4MATICエクスクルーシブに採用されたマルチチャンバーエアサスペンション「AIR BODY CONTROL」などについては、後日改めてレポートしたい。


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