お買い求めやすく、気軽に乗れ、さまざまな用途に対応できるベーシックな軽自動車としてデビューした8代目アルト。そのスポーティ版として、本格的な走りが楽しめる「アルトターボRS」の試乗をしてきた。<レポート:髙橋 明/Akira Takahashi>
新型アルトのエクステリアデザインは、とてもユニークで印象に残るものだ。そのアルトをスポーティにそして走りを予感させるモデル、ターボRSはさらに効果的にデコレートしてクルマ好きの心に刺激を与えている。試乗のステージは箱根のワインディング。標高も高くアップダウンも厳しいステージだが、とっても楽しめる軽自動車だった。
ターボRSの詳細はこの記事に詳しいが、専用チューニングされたエンジンと、サスペンションのほか、専用装備も多数ある。もっとも特徴的なのは、トランスミッションが5速のAGS(オートギヤシフト)のみの設定であることだろう。MT、CVTの設定はない。が、これがお気に入りになるという自信があればこその判断なのだろう。
AGSはスズキの呼称で一般的にはAMT=オートメーテッド・トランスミッションやロボタイズド・トランスミッションなどと呼ばれている。ベースはマニュアルトランスミッションで、クラッチ部分を自動変速するように改良した2ペダルだ。したがってシフトチェンジはATというより、MTと同様にドライバーの意思でシフトしてあげるものだと思えば、理解が簡単だ。
さてAGSであることを踏まえ走りだす。最初のインフォメーションは、乗り心地が硬い方向ではなくしなやかに動く方向になっていることだ。もちろんスポーティドライブを視野に入れたモデルだから、専用のサスペンションチューニングがされているのだが、この乗り心地はボディ剛性や入力のいなし方などの工夫から、サスペンションがよく働くボディになっていることに由来しているのだろう。タイヤも専用開発されたブリヂストン・ポテンザRE050Aで、やはりしなやかで乗り心地のよいタイヤという印象だ。スポーティモデルにありがちな、固めた乗り心地ではなく、よく締まったアシで、乗り心地もよいサスペンションだ。
フロントのシートはターボRS専用に設計された、大きめのシートが装着され、ホールド感の高いシート。特にサイドのサポート性と肩周りの包まれ感もあり、さらに座面の左右の盛り上がりにより太もものホールド感もあり、セミバケットのような印象だ。座面はしっかりした座り心地で硬めのため、よりサスペンションの動きなどが感じやすいのかもしれない。気になるのはサイドサポートなどウレタンの剛性と形状に由来する要素を多く感じたため、経年変化はどうなのだろうかという疑問は残った。
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