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グッドイヤー ジュネーブモーターショーで自動運転向けコンセプトタイヤ3種類を発表

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グッドイヤー ジュネーブモーターショーで自動運転向けコンセプトタイヤ3種類を発表

2017年3月17日、グッドイヤーはスイス ジュネーブで開催されている第87回ジュネーブモーターショーで、自動運転向けコンセプトタイヤ3種「Eagle 360 Urban」、「IntelliGrip Urban」、「CityCube」を初公開し、コネクテッドタイヤの長期ビジョンを発表した。

未来の都市環境を想定したこれらコネクテッドタイヤとは、その名称通り人工知能AIやあらゆるモノをインターネットで繋ぐIOT技術の採用により、自動運転に通じる未来志向のタイヤのあり方や革新的技術を提案したタイヤだ。

2016年にグッドイヤーは、球体の形状を持つ未来志向型コンセプトタイヤ「Eagle360」によって、自動運転のニーズを想定した機動性、通信接続性、バイオミミクリーという特徴を持つ独自性の高い未来のタイヤを発表した。このコンセプトタイヤはタイム誌2016年ベスト発明品に選ばれるなど、高い評価を受けている。

Eagle360は、ジュネーブモーターショーでさらに進化を遂げ、Eagle360 Urban(イーグル360アーバン)として発表された。

■ Eagle 360 Urban
Eagle360 Urbanは、2016年に発表したEagle360にAI技術を搭載し、タイヤに「頭脳」としての機能を与えたもの。また、バイオニックスキンと呼ばれるタイヤ表面には、センサー技術が搭載され、路面状況や天候気象を感知し、AI技術が指示を促すことによってタイヤトレッド表面が凹凸により変形し、より安全な走行が可能となる。

そのため走行中に継続的に路面状況や周辺環境を感知し、タイヤの状態をリアルタイムに確認。センサー機能を保持したタイヤ表面は、路面状況や気象情報を感知し、タイヤ表面は自在な形状に変形し、車両の「神経システム」によりブレーキング、ハンドリング、燃費効率を改善。また同じ道路を走行しているクルマやタイヤとIOTで繋がり、情報を共有できる。

タイヤ表面はAI技術により、現状および未来の摩耗を予測し、メンテナンス管理を行なう。さらに球体の形状のため、あらゆる方向への移動が可能となり、機動性が高く、より狭い駐車場内での限られたスペースへの対応や、タイヤ交換も容易だ。

■ IntelliGrip Urban(インテリグリップ アーバン)
IntelliGrip Urbanは、センサー技術を搭載した幅狭・大径タイヤだ。カーシェアが普及する未来都市環境での電気駆動による自動運転へのソリューションとして、安全性とエネルギー効率向上に寄与することを目指すタイヤだ。

このコンセプトタイヤは、高性能なセンサー技術を搭載し、路面状況や気象状況を察知し、重要な情報を集約して電気自動車のコンピューターシステムに送り、スピード、ブレーキ、ハンドリング、安定性を最適化できる。またカーシェアリングを担当する企業は、IOT技術により他の車両、ドライバー、歩行者などの情報がすべて接続されクラウドデータとして取得できるため、車両管理も容易になる。

また、幅狭・大径の形状は、走行距離を向上させ、低い転がり抵抗によりエネルギー効率の向上。高性能なセンサー技術により、タイヤに関連する損傷を未然に防ぐことが可能。

■ CityCube(シティキューブ)
ジュネーブモーターショーでトヨタが初公開したコンセプトモデル「トヨタi-TRIL」のためにグッドイヤーが開発したのが最新のコンセプトタイヤCity Cubeだ。CityCubeは高性能なセンサー技術と独自のトレッド形状により、路面状況を感知し、データを変換し、先進衝突防止システムに寄与する。

「トヨタi-TRIL」は、3人乗り電動モビリティのコンセプトモデルで、車体を傾けて曲がるアクティブ・リーン技術を導入している。グッドイヤーの設計者は、二輪車用タイヤの形状を思い描いたという。そして独特な輪郭形状のタイヤをフロントとリヤに設定した。

幅狭・大径タイヤをフロントに、より幅広の非対称設計形状タイヤをリヤに採用した。フロントタイヤはリーンインに適合し、より太いリヤタイヤは排水性に優れており、グリップ力を強化。またリヤタイヤは、コーナリングの安定性を高めるため、内側が硬い非対称形状となっている。また、サイドウォール部は、独自性の高いプレミアムな外観としている。

トヨタの「i-TRIL」のために開発された「CityCube」は、軽量設計で低転がり抵抗を実現。これは、近未来の電気自動車タイヤには、極めて重要な要素なのだ。さらにCityCubeは、溝を浅くして走行距離を延ばし、ノイズレベルも軽減されている。


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