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日産が脳波を測定して自動運転を支援する技術を開発、CES2018に出品

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日産が脳波を測定して自動運転を支援する技術を開発、CES2018に出品

■クルマが脳波を感知して、「より楽しい、より安全な運転」を先取り

 日産自動車は2018年1月3日、ドライバーの脳波を測定し、運転を支援する先駆的な研究を発表した。

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 1月7日~12日にアメリカ・ネバダ州ラスベガスで開催されるCES2018(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー/家電製品を中心とした新製品見本市で、近年、自動車業界からの自動運転系およびAI系新技術披露の場としても注目を集めている)に同技術のコンセプトモデルを出品する。

 日産の脳波測定による運転支援技術(Brain-to-Vehicle、B2V)は、ドライバーの反応時間を早め、ドライビングをよりエキサイティングなものにし、ドライバーとクルマの関係を再定義することを目的としている。

「将来の自動運転社会では、人間はクルマをコントロールしないと考える人が多いかもしれません。しかし、この技術はその反対です。ドライバーの脳波を活用して、ドライビングをさらにエキサイティングで楽しいものにしていくのです」

 とは、日産副社長のダニエレ・スキラッチ。

「ニッサン インテリジェント モビリティの取り組みのもと、自動運転や電動化、コネクテッドカーなどの技術により、私たちはよりよい社会を実現していきます」

 日産のこの技術は「脳波測定技術」を適用する研究の成果で、ドライバーが行う次の運転操作のタイミングやドライバーが持つ違和感を把握する。

 ドライバーがステアリングを回す、アクセルペダルを踏むなどの操作をする直前に、脳の行動準備電位を検出し、ドライバーが操作を開始する前からシステムが操作を開始することで、ドライバーの反応の遅れをカバーし、ドライバーが思い通りの運転をできるようサポート。

 自動運転時に、脳波からドライバーの違和感を検出し、ドライバーが違和感を持たない自然な制御の自動運転にカスタマイズすることを可能にするという。

 B2V技術の研究をリードしている日産のルチアン・ギョルゲ(シニア・イノベーション・リサーチャー(SIR))は、

「拡張現実(AR)を活用することでドライバーの視線の先にある車内環境を調整したり、よりリラックスできる環境をつくり出すことも可能になるかもしれません」

「この技術の適用には大きな可能性があります。この研究が触媒となり、将来、より多くのイノベーションが日産車にもたらされるでしょう」

 と語る。

 日産のB2V技術は、世界で初めて、ステアリング操作などの運転操作に関連する行動準備電位のリアルタイム検出、また、ドライバーが思い描いた運転と、実際に行われている運転が違うと感じるときのエラー関連電位(Error Related Potential)を計測可能としている。

 また、本技術は、ドライバーがヘッドセットを着用することで計測された脳波をシステムが解析、判断し、自動運転に適用する。

 マニュアル運転時には、脳波によってドライバーの意思を把握すると、ドライバーが操作を開始する0.2~0.5秒前にクルマが運転操作を開始。このことにより、ドライバーはシステムのサポートを意識することなく、スムーズに走行することができるようになるという。

日産製「運転支援技術」ヘッドセット

ドライバーの「やりたいこと」を、ドライバー自身の操作よりも先に脳波でキャッチするという

 

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