マニアさえも唸らせる車種ラインアップが凄い
トミカと言えば子供のおもちゃというイメージが強いが、グループ会社であるトミーテックがリリースする「トミカリミテッドヴィンテージ」シリーズ(以下TLV)は、対象年齢が15歳以上となり、より精巧かつマニアックなラインアップで高い人気を誇っている。今回はそんなトミーテックの秋の新商品展示会に潜入してきたので、その一部をご紹介したい。
なお、ここで紹介するものはすべて試作品となるため、商品の仕様や発売を保証するものではないので、ご了承いただきたい。
まずご紹介するのは、すでに発売済のル・マン24時間レース優勝車であるレナウンチャージカラーの55号車が大人気のマツダ787Bの別仕様。こちらは同じく1991年のレースに参戦した白とブルーのマツダワークスカラーでエントリーしたゼッケン18号車を再現しており、細かいステッカー類まで作り込まれている。
こちらは「まさにトミーテック!」と言いたくなる車種チョイスの日野の3軸トラクタヘッドであるHH341型。過去にHE366型をモデル化しているが、2軸から3軸になったことでさらなる迫力を醸し出している。来年度にはこれに装着するトレーラも作成中とのことで、今から注目しておきたい1台だ。
もちろんマニアックなものだけでなく、メジャーな車種もモデル化してくれるのも嬉しいところ。2018年2月に発売が予定されているEK9型シビックタイプRだが、翌3月に後期型がリリースされるという。実車と同じく前後ライトの変更やフロント周りの変更も忠実に再現。さらに後期型で追加されたサンライトイエローというボディカラーのチョイスもニクイ。
「働くクルマ」としては一番身近な存在ともいえる路線バス。TLVでは多くのバス事業者の車両を再現しており、事業者ごとの差異までしっかり作り込んでいることで知られるが、今回はいすゞ・エルガの京浜急行バス仕様が登場。神奈川県の海側にお住まいの方にはお馴染みの車両だろう。
こちらはTLVシリーズではないが、同じくトミーテックがリリースする1/35スケールのプラモデルシリーズの第2弾がついに登場。第1弾はY30系グロリア/セドリックワゴン&バンだったが、第2弾はなんと軽トラック。
基本はスズキ・キャリイだが、他メーカーにもOEM共有されているということで、日産・NT100クリッパーや、マツダ・スクラムトラックも作れるように異なるグリルが同梱される。また、組んでしまえばほとんど見えなくなる下まわりもほぼ完全に再現されているという凝りようだ。
さらにマニアックなアイテムと言えるのが、この「サビ」を再現するペイントマーカー。メインはトミーテックが手掛ける鉄道模型のレールのサビの再現などにリリースされるものだが、ミニカーに使用することで絶妙なサビ感を醸し出してくれる。特に旧車系が多いTLVだけに、廃車体を手軽に再現するのにも役立つはずだ。
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