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日本屈指の自転車レースにスバル・レヴォーグが採用されている理由とは

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日本屈指の自転車レースにスバル・レヴォーグが採用されている理由とは

 選手や観客が飛び出してもアイサイトで完全停車できる安心感

 10月20日(金)から22日(日)にわたり、2017ジャパンカップサイクルロードレースが宇都宮市で開催されました。ジャパンカップはアジア最大レースの1つで、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアなどの、世界的に活躍する選手たちの熱いバトルを、ここ日本で見ることができる唯一の大会です。

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 そんな大会で、選手たちとともにレースコースを走る、自転車を何台もルーフに積んだクルマをご存じでしょうか。選手たちの走りをさまざまな面で支える存在の「サポートカー」というものです。

 サポートカーの役目は、競技中の選手たちの自転車に故障が出た場合のタイヤやパーツ類などの交換、スペアバイクの提供など自転車に関するサポートから、水やスポーツドリンク補給など選手へのサポートも行います。 

 これらの支援は、通常チーム専属のサポートカーやチームスタッフの役割です。しかし、競技中に助けを必要とする選手が複数発生した場合に、中立な立場で全選手に対して迅速に対応し機材を提供する、ニュートラルカーと呼ばれる車両が用意されています。

 サイクルロードレースでは、下り坂では80km/h、もしくはそれ以上のスピードが出るそうです。サポートカーは、この速度でくねくねと曲がりくねったコースを走る選手たちに追従していかなければなりません。また、ラゲッジにはホイール10本程度、ルーフには自転車を2台とホイール10本ほどを積載する容量が求められます。

 そんな優れた走行性能と積載量を兼ね添えなければならないサポートカーとして、1996年からスバル車が採用されています。そして今回のサポートカーは、売り上げ台数が右肩上がりのワゴン、レヴォーグが大半を占めていました。

 筆者が取材したコースは2015年より採用された1周10.3kmのコースを14周、距離にして144.2kmという長さ! 道のりは、標高差185mもあるカーブの多い林道を14回も登らなければならないハードさです。ワンデイ・レースとしては現在アジアで唯一、最上位カテゴリーのオークラス(Hors Class = 超級)のレースであり、UCI(国際自転車競技連合)からはアジアにおける自転車競技発展の牽引役として認められているそうです。

 レース当日は、生憎の雨のためコースが短縮され、レースの総距離は10.3km x 10周回の103kmになりましたが、間近に選手たちの汗ばむ姿や息遣いを感じられ、息もつかせない白熱のレースを楽しむことができました。

 そして、今回そのサポートカーを運転するサポートカードライバーにお話をうかがい、なかなか知ることのない緊張感あふれる現場の様子やサポートカーについて聞くことができました。インタビューをさせていただいたのは、ハイパーグライドシステムやシマノトータルインテグレーション(STI)、Vブレーキなど、独自の機構を数多く開発し、高性能・高品質が認められ世界最大級の自転車パーツメーカーとなった、シマノです。

 シマノのニュートラルサポートカーはスカイブルーのレヴォーグ2台。グレードは前期型1.6GT-Sと新型2.0GT-Sでした。大阪から会場に来るまでの高速走行で、新型レヴォーグ搭載の「アイサイトツーリングアシスト」の性能や、2リッターならではの力強いトルクのある走りだしと気持ちのいい加速感を味わってきたそうです。

 実際にサポートカーとして走るときに1.6リッターで不満はまったく感じないし、アイサイトver.3には幾度となく助けられてきたシーンもあるとお話ししてくれました。選手や観客が前に急に飛び出してきても、今のところ100%アイサイトが正常に作動して止まってくれているとのこと。

 そして乗っている時の疲労感も感じにくく、良いクルマとのコメントも。レース中に気をつけていることは、二次災害が起きないようにすること。停車してサポートしている時に、後ろからハイスピードで走る選手たちからの衝突が一番怖いそうです。細い林道のコースではカーブが多く、見通しも悪いため、なかなか停車場所の確保ができないことも。

 無線で連絡を取り合ってはいるものの、最終的には現場にいるドライバーの判断力に委ねられるため、状況を把握し、迅速かつ正確な判断力を求められるドライバーの多くは、元競技者が多いそうです。また、気になるのは積載量。上に乗せるキャリアの形状やレースによって積載する数は変わるそうですが、今回はルーフに自転車3台、ホイール4ペア、ラゲッジにはホイール4ペアを積んでいました。

「積載量も大事ですよね?」と筆者が問いかけると、意外にも「積載量よりも走りのほうが大事かな」との声もありましたが、後席シートを倒さずにホイールと隣り合わせでメカニックが乗り込むため、そこそこな広さが必要であることは確かなようでした。

 最後に、ドライバーとしてのやりがいや、レースに求めることを聞いてみました。サポートして助けた選手がいい成績を残したり、サポートに対して感謝の気持ちを言われたりした時が嬉しく、やりがいを感じるそうです。

 また、レースが無事故で終わることがもっとも大切なこととして思われているそうで「何もなかった時が一番嬉しい」と、笑顔で話してくれました。

 筆者はレヴォーグオーナーということもあり、会場でさまざまにラッピングされた車両や、目の前で風を切ってサポートへと走っていくカッコイイ姿を見られて大興奮でしたが、それ以上にスバル車の高い走行性能やアイサイトなどの安全性をフル活用している方からの言葉は、性能の高さを再任する信頼性の高いものでした。

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