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17年前の傑作、スバリスト垂涎『S201』をSUBARU有識者が試乗

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17年前の傑作、スバリスト垂涎『S201』をSUBARU有識者が試乗

山本シンヤとマリオ高野が S208の起源モデルをぶった斬る!

『東京モーターショー2017』にて、「SUBARU」のブースでワールドプレミアされた『S208』。 STI(スバルテクニカインターナショナル)が、WRCやレースなどで培った技術力を結集した史上最高のSTIコンプリートモデルとの呼び声が高く、スタンダードモデルですら626.4万円~、とその価格帯も生粋の高性能スポーツであることを表している。

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この『S208』の起源モデルとも言えるべき存在がある。初の”S”シリーズとして誕生した「S201」だ。 今回、SUBARU有識者の山本シンヤとマリオ高野が試乗。マニア垂涎の「S201」に舌鼓を打った。

まず、初代インプレッサWRX(GC8)オーナーの”マリオ高野”のファーストインプレッション。 「こっ、これは超極上のGC8でイイ。Sシリーズ云々の前にGC8の良さが際立ってますね」と、すでに興奮気味。 一方の”山本シンヤ”は少し冷静に「あの頃から全日本GT選手権に”クスコ”がインプレッサで出たじゃない。WRCのイメージを残しつつ、サーキットでも速いイメージを高めたいんだろうなぁ~。ラリー以外の道を模索してるんだろうなぁ~と」。 続けて「”22B”を出した直後だったから、それとは違うモノとして考えたのが富士重工の風洞でしっかりと煮詰めた空力ボディだったんだろうね。そもそも東京モーターショーに出した、前身のエレクトラワンが好評だったから市販化したという流れで……」。

当時の時代背景を鑑みて…

マリオ高野 ”S”シリーズは最初のS201から新境地を開こうと、果敢に挑戦したんですね。その心意気はいま考えるとスゴイ。当時はそんな意図や狙いに全然気が付かなかった。

山本シンヤ 得意のラリーじゃないところで勝負しようという心意気は感じるよね。GC8ベースで”22B”とは違うクルマを作ると考えたら、ここまで大胆な差別化をしないとダメだという、作品。エアロを付けただけでは“S”とは名乗れないので、エンジンもサスペンションにも特別感を与えた。まだ暗中模索だったのかもしれないけどね。



肝心の走りはどうだったのだろうか?

マリオ高野 とにかく乗り味は想像を絶するほど素晴らしい。特にサスペンション。そっくりそのまま自分のに移植したいね。エンジンは、古典的なターボだけどそれがイイし、加速する前に一瞬待つ感じがタマラナイ。僕のGC8もまだ元気だった頃はこんな感じだったなぁ。飛ばすときはアクセルをワンテンポ早めに踏むと、ちょうどイイんだよね。

山本シンヤ 最終型の完熟GC8だよね。意外とガタピシしてない。不等長だしターボラグは大きいけど、軽さで全部カバーしてる。当時はこんな硬いサスに乗れるかって思ったけど、いま思うと可愛いもんですね。(エンジンは)この頃のSUBARUのフラット4は高回転型っていうのが明確。回さないと元気がない感じがイイね。

マリオ高野 そう、上が超元気なら下なんかスカスカでも別にイイんです。このメリハリの強さがたまらないですよ。

最後に総評として二人はどう見た?

山本シンヤ ただ、動的質感はない(笑)。やはり硬派だよね。それでも、なんか乗れば乗るほどイイ感じだなぁ。

マリオ高野 S201のポイントは空力と300psのエンジンだけだと思いきや、サスペンションもしっかり”S”シリーズの雰囲気が出てますね。基本はGC8なのでヒョコヒョコして接地感は薄いけど、ノーマルより圧倒的にコンフォート。ベース車はもっとガサツだった(笑)。

山本シンヤ ステアリングが重いと感じるけど、実はもっと手応えが欲しくなる。メカニカルグリップが明らかに足りないところとブレーキは時代を感じさせる。コイツの真価は、やはり高速域だね。

マリオ高野 GC8は最終型になっても高速域でフロントが浮いてくるんですけど、このエアロはその難点をかなり解消してくれるはず。S201を新車で買った人は、猛烈な優越感に浸ってたでしょ。俺はなんて良いGC8を買ったんだ!って。S201を評価しない人はバカだと思ってたかも……」。

山本シンヤ いまや世界が羨望するSTIの“S”の第一弾を買った人は、歴史の生き証人だよね。派手なエアロの改造車と見られながら、実は高度なテクノロジーが宿ったメーカー入魂の高性能車。この本質を見抜いた人はエライ!。

(レポート:SUBARUマガジン編集部)

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