空間の広さだけでなく足もとの快適性も重要
リヤシートの広さや快適性を重視してクルマを選ぶ場合のチェック法を紹介したい。まず、単に広さだけならカタログ記載の室内寸法などのスペックからでもある程度は予想できるが、やはり実際に座ってみると数値とは異なる印象を受けることが多いので、絶対に実車で確かめてみよう。
チェックポイントの肝となるのは、足もとと頭上の空間的な余裕。足もとの広さについては、フロントシートの背面部分と膝の距離、そしてフロントシートの下につま先が入るかどうかをチェック。また、FRやAWDの場合はリヤシートの中央部分の床にドライブシャフトを通すための凸部分があるが、これが足もとの邪魔にならないかどうかもポイントとなる。
頭上空間の広さをチェックする際、「天井と乗員の頭の間にコブシが何個分」という説明がよく使われ、実際にコブシでチェックするのは有効だが、意外と見落としがちなのは横幅の空間チェック。室内寸法の数値をよくするためにドアの内張りの真ん中部分だけが少しえぐれるようになっているクルマでは、室内寸法の数値と実際の広さのギャップがあったりする。さらに、アシストグリップの位置やリヤシート中央のアームレストについても実際の使い心地を確かめたい。アームレストは、薄っぺらくてグラグラしているとまったく役に立たない場合がある。良いアームレストは肘を載せていて心地よく、ドリンクホルダーのホールド感が良かったりするなど、意外と内装設計担当エンジニアの入魂ぶりが伝わるものだ。ついでにアームレストの奥にトランクスルー機構が備わっているかどうかも確認。
また、フロントシートにバケットタイプを採用するスポーツグレードでは、フロントシートが視界の妨げにならないかどうかも確信したい。ショルダー部分が張り出したスポーツシートはリヤシートの乗員に圧迫感を与えかねない。
騒音や乗り心地などは走らないとわからないので試乗が大切
リヤシートの広さや快適性のチェックはショールームに置かれた状態でもできるが、必ず試乗して走行中の快適性を確かめることを忘れないようにしよう。
リヤシートはフロントシートよりもタイヤの真上近くに設けらる場合が多く、マフラーの位置が近いこともあり、乗り心地や静粛性は、運転席や助手席と異なる場合が多いからだ。とくに、荒れた路面の上を通過する際の突き上げや、排気音のこもり音は運転席での印象とまったく違うクルマは少なくない。
ロードノイズや風切り音の聞こえ方もフロントシートとは異なる。さらにいえば、加減速時やコーナリング時の揺れ方も前と後ろとでは一見すると豪華で質感の高いシート生地でも、実際に走ればちょっとした横Gがかかると滑りやすくてホールド性が良くないことが発覚する場合もある。
また、フォルクスワーゲンなど欧州車では背もたれの角度が立ち気味となるクルマが多いので、実際に座って違和感を覚えないかどうかも確認してほしい。背もたれが立ち気味のほうが長時間ドライブで疲れにくいとの思想によるものだが、それがどうしても合わないという人もいる。
最近では、リヤシート用のUSB端子が備わるクルマが増えてきたなど、そういった細かい装備の有り無しについても確認したい。中型車以上ではシートヒーターや空調スイッチの使いやすさにしっかりこだわっているので、意外と比較していて楽しいものだ。
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