ガレージ内に気化したガソリンが漂うことも
セルフのガソリンスタンドの普及で、発生頻度の増えているトラブルが、給油キャップの閉め忘れ(忘れ物)。おっちょこちょいなドライバーは各地にいるようで、どこのセルフスタンドでも、大抵複数個の忘れ物の給油キャップを保管しているとのこと! キャップを締めずに走り続けると、どんなトラブルが考えられるか。
【GWのロングドライブ】わずか10分のセルフ点検が明暗をわける!
(1)ガソリンは揮発性が高いので、周囲に気化したガソリンが漂う。気化したガソリンは、発火しやすいので、タバコの火が近づいたり、静電気が発生すれば大参事に……。そうでなくても、ガレージ内やトランク内がガソリン臭くなることも。(2)ガソリンが給油口からこぼれて、塗装面を痛めたり、タイヤに付着、あるいは路面にこぼれて滑りやすくなる。満タンぎりぎりまで給油すれば、走行中の振動で、ガソリンがこぼれる可能性がある。
(3)ガソリンが気化して、燃費が悪くなる。筆者の知人には、自宅付近のセルフスタンドで給油した際、キャップを閉め忘れ、そのままおよそ200km高速道路を走ったうえに、サーキット走行まで行い、走行後、ピットでキャップを忘れてきたことに気がついたツワモノもいた。
幸い、上記の危険性のうち、(1)(2)とも運よく回避することができたが、ハイリスクであったことは間違いないので、読者各位はくれぐれも給油キャップの閉め忘れにご注意いただきたい((3)については、検証不能)。
では、もし給油キャップをスタンドに忘れてしまったときはどうすればいいか。まずは、最後に給油したスタンドに連絡を入れて確認してみる(連絡先は領収証を保管していればわかるはず)。前記の通り、給油キャップの忘れものは珍しくなく、大半のスタンドなら、きちんと保管してくれているはずだ。
しかし、逆に忘れ物が多いがゆえに、同じような形状、同じような色のキャップが、ゴロゴロと複数個あることも……。同じメーカーの給油キャップなら互換性があるとも言われているが、確証はない。(メーカーなどに問い合わせて確認してみること)。
なお、忘れた給油キャップをガソリンスタンドにとりに行くときも、念のため、食品用のラップ、ビニール袋などを数枚重ねて、輪ゴムで給油口をふさぐか、ガムテープなどで一時的に給油口をふさいでおくようにしよう。
根本的な対策としては、ひも付きの給油キャップを購入するか、フューエルキャップハンガーやマグネット式の「マグピッタン」などの、給油キャップ置忘れ防止アイテムを利用するのが一番確実。
ひも付きの給油キャップやフューエルキャップハンガーなどは、トヨタなど、メーカー純正品もあり、ひも付きキャップで1500円前後、フューエルキャップハンガーで600円前後と安価なので、一度でも給油キャップを忘れたことのある人、あるいは日頃からちょっとそそっかしい人は、これらの製品を使えば安心だ。
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