610馬力・トルク760NmのフラッグシップFRスーパーカー
フェラーリ・ジャパンは2017年3月16日(木)、渋谷区代官山にある「代官山T-Site」でフェラーリGTC4ルッソTを発表した。発表されたフェラーリGTC4ルッソTは現行型の12気筒モデルではなく、フェラーリ史上初となる8気筒ツインターボエンジンを搭載した4シーターのフラッグシップモデルとなる。
駆動方式は現行のGTC4ルッソで採用されているAWDではなくルッソTでは後輪駆動としており、これにより車重は現行12気筒モデルに比べて50kg軽量化され1740kgに仕上げられている。
しかも3.9リッターV8エンジンとした恩恵から前後重量配分も前46対後54(12気筒モデルのルッソは同47対53)と若干だがリアヘビーなFRモデルとなった。これに第三世代となっているサイドスリップコントロール、SSC3と4輪操舵システムである4WSといった最新電子デバイスを組み合わせハンドリング系の運動性能を高めている。
パワーユニットは、488系の3902ccのV8ツインターボエンジンではなく、カリフォルニアT系の3855ccの直噴エンジンをベースにしたV8ツインターボを採用している。
とはいえその出力は、カリフォルニアTの560馬力から610馬力へと実に50馬力も引き上げられており最高速度、加速性能の双方とも軽量コンパクトなカリフォルニアTを上回る320km/hと0ー100km/h加速3.5秒のスペックを手に入れている。ちなみにV12気筒AWDのGTC4ルッソはそれぞれ335km/h、3.4秒と言う性能を有している。
もともと6.3リッターのV12気筒エンジンをフロントに収めた4輪駆動のフェラーリGTC4ルッソをベースにした今回のルッソTは、エンジンや駆動方式を改めたフラッグシップモデルであり、フェラーリとしては今後グランドツーリング色の濃い12気筒AWDモデルのルッソと軽量でスポーツ色を色濃く打ち出したFRのルッソTという両モデルを併売してくという。
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