ある程度は両都道府県が重複して取り締まる
警察組織は縄張り意識が強いために、そのような噂が流れているのかもしれないが、基本的にスピード違反のような現行犯であれば、県境を越えてもパトカー・白バイは追いかけてくる。
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とくに高速道路などでは、隣接する県警同士で、あらかじめ協定を結んでいるので、管轄はかなり重複していると思っていい。
たとえば、東名高速であれば、厚木インターチェンジから沼津インターチェンジまで、新東名なら、御殿場ジャンクションから長泉沼津インターチェンジまでは、神奈川県警と静岡県警の協定区域になっている。
交通の円滑及び危険の防止を図るため、相互の県警に所属する警察官が、交通の取締り等の職権を行使することができることになっている。他の県境でも、おおよその事情は同じだと考えていい。
もちろん、地の果てまで追いかけてくるようなことはないだろうが、管轄内で発見した違反車であれば、県境を越えても50kmぐらいは追跡可能。それ以上長引くようであれば、当然、隣接する県警に協力を要請することになるので、「県境を越えればセーフ」なんて甘い夢は見ないほうがいい。
県境は県境であって、国境ではないということだ……。
(文:藤田竜太)
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