アッセンブリの略称で複数のパーツが組み合わされた状態の部品
クルマの修理見積もりをとると、交換部品のところに「ASSY」という四文字のアルファベットが書かれていることがある。これはアッセンブリ(Assembly)の略称で、「アッシー」、「アッセン」と呼ばれることが多い。その意味は、複数のパーツが組み合わされた状態であることを示している。
個々のパーツを注文して組み上げるよりもコストは抑えられるので、ユーザーメリットがあるともいえる。逆にパーツ単位での注文ができないケースでは、ひとつのパーツが壊れただけでもASSYで交換する必要が出てくるので修理代が上がってしまうこともあり、一部のユーザーからは嫌われることもある。
とはいえ、実際にアッセンブリされている部品をばらして、壊れたパーツだけを交換して、再び組み上げるという工数を考えると、交換を前提にアッセンブリとなっている部品を交換するのと、トータルでの修理代金はさほど変わらないケースも少なくないだろう。
ユーザーからするとASSYとパーツ単体の両方がリーズナブルな価格で補修部品として用意されているのが理想だが、部品点数が増えると管理コストから価格が上昇する傾向にある。ただでさえ補修部品の価格は毎年のように値上がりするので、なおさらだ。
もちろん、中身に精通したメカニックであれば自動車メーカーにアッセンブリパーツを注文せず、部品メーカーなどの別ルートから部品単体を入手する方法を知っていることもあるだろう。ただし、前述したようにパーツの分解と組み立てが必要になる場合はコストダウンにつながるとはいえない。
また、経年劣化による故障の場合は周辺部品も怪しいことが少なくない。結局はアッセンブリで交換したほうが安くつくこともあるので、見極めは難しい。年式によってはアッセンブリであっても供給されるだけありがたいということもある。
アッセンブリでもパーツ供給されなくなると、部品を分解して、故障個所を見つけ、そのパーツを代替品を使ってでも交換する必要に迫られる。ここまでくると、メカニックの高いスキルやノウハウが求められる領域で、コストダウンのためというよりは、レストアに近い。修理に高い技術が求められる世界となってくる。
(文:山本晋也)
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