工場火災で予定より少なかった9台を現代の技術で作り上げる!
11月25日、ジャガー・ランドローバーは世界初のスーパーカーとも言われる「XKSS」の復刻版を9台限定で製造し、発売すると発表した。販売予定価格は約1億4100万円を見込んでいる。
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オリジナルは、1954年から56年にかけてル・マン24時間耐久レースで優勝したD-TYPEの公道仕様版として25台製造して北米に輸出される予定だった。しかし、製造工場の火災により16台しか世に出ない希少なクルマとなった。オリジナルモデルは、オークションなどで売買されると20億円以上で取引されている。
今回ジャガー・ランドローバーは失った9台を現代の技術を駆使しながら、オリジナルモデルに続く数字をシャーシ番号として採用している。製造はすべて手作業になるため、1台に相当な時間を費やして送り出すことになる。
米国ロサンゼルスで発表されたXKSSは、ジャガーが保管していたオリジナル車両の図面を元に再現しているため寸分の狂いもない。 また、ボディはオリジナルの型が存在しないため、オリジナルのボディを参考にしながら新しい型をおこし、マグネシウム合金で製作された。
エンジンはレースモデル「D-TYPE」と同じ3.4リッター直列6気筒を搭載しキャブレターを採用。内装もオリジナルのスミス製メーターから木製ステアリングまで当時のままを再現した。
世界にわずか9台のみの、現代の技術を駆使しながら仕立てられたジャガーXKSSはどんなストーリーを刻んでいくのか、夢は広がる。
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