そもそも追い越し車線を走り続けると通行帯違反で反則金6000円
何なのでしょう? おそらく当人は、「法定速度で走って何が悪いんじゃ!」とでも思っているのだろうが、複数の車線がある道路で、追い越し車線を走り続けると、制限速度以内走っていたとしても、「通行帯違反」となり、減点1点、反則金6000円(普通車)のペナルティが待っている。
ちなみに、追い越し車線を走って良い距離の目安はおよそ2km以内というのが相場。高速道路の道交法取締件数では、最高速度違反、シートベルト装着義務違反に次ぐ件数で、年間約8万5000人が、違反切符を切られている。
右側車線をノロノロ走っているクルマのなかには、そもそも「走行車線」「追い抜き車線」の違いがわかっていないドライバーが少なからずいて、なかには「左車線が空いているんだから、急ぎたい人は左から行けばいいのに」なんて思っている人までいるようだ。
追い越し車線をノロノロ走る人は、渋滞の元凶を作り、他人の時間を奪い、周囲にストレスを与えているだけでも許しがたいが、交通事故のリスクもかなり高めている。
過去の事故の統計を見ると、周囲のクルマの平均速度よりも時速8~10km遅いドライバーは、周囲より時速8~10km速く走るドライバーよりも、交通事故を起こす可能性が高いことが報告されている。一般道ならともかく、少なくとも高速道路においては、流れについていけないノロノログルマは迷惑千万な存在。
譲らないクルマを左から抜くと違反になるので注意
80年代後半に、リジェのF1ドライバーだった、ルネ・アルヌーが、「妖怪通せんぼジジイ」という異名をつけられていたが、高速道路の「通せんぼジジイ」(女性や中年~若年も含む)に何か打つ手はあるのだろうか……。 (1)遠目からライトオンで近づく。それで道を譲ってくれる人は、真正の「通せんぼジジイ」ではないかもしれないし、“ホンモノ”には気づいてもらえないことも……。
(2)パッシングをする。定番の対処法で、気付いてもらえるケースを多いが、パッシングをされると不快に感じ、一層タチが悪くなることも少なくない(とくに、「通せんぼジジイ」が、自分には非がないと思い込んでいる場合」。
(3)ライトではなく、右ウインカーを点滅させながら接近する。トラックやバスなどは、これでけっこう避けてくれる。ライトやパッシングよりもスマートでおすすめだが、そもそも後方を見ようとしないドライバーにはお手上げ……。
(4)ライトのオンオフ。ハイビームやパッシングではなく、ロービームと消灯を2~3回繰り返す。夜間はとくに有効とされる。これもわりとスマートでおすすめ。
(5)前走者には期待せず、黙って左側から追い抜く。「通せんぼジジイ」対策としては、一番実利的な気がするが、「追い越し違反(先行車両の左側からの追い越し)」は、減点2点、反則金9000円(普通車)の違反。パトカー等に見つかると……。 というわけで、現状では、追い越し車線のルールとマナーについての周知徹底に力を入れてもらうのが一番かもしれない。この問題も他の速度規制と同じように、建前のような最高速度と、実勢速度に隔たりがある点が、最大のネックになっている。
したがって、それらを根本的に解決するには、少なくとも高速道路だけでも、車線ごとに最低速度を定めるのが一番理想的だ。
例えば、片側3車線以上の高速道路では、まず最高速度を時速140Kmまで引き上げ、そのうえで、一番左側のレーンは最低速度80Km以上、中央車線は100Km以上、右側の追い越し車線は、120Kmといった具合にすれば、事故も、渋滞も、ストレスも、劇的に減ると考えられるがどうだろう?
もっとも、こうしたルールの改定に対しては、もっと手ごわい「妖怪通せんぼジジイ」が控えていそうなので、一筋縄にはいかないかもしれないが、何とかしてもらわないと困る。
(文:藤田竜太)
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