秋はもちろんじつは冬が狙い目!
時折夏のような暑さとなる日もあるが、秋本番となり過ごしやすい天候となってきた。クルマの世界で過ごしやすい天候になると俄然魅力を増す存在はオープンカーである。「ではオープンカーの屋根を開けて走るのに最適な季節はいつなのか」を考えてみる。
●春
春は過ごしやすい気候なのでオープンカーに向いた季節なのは事実であるが、春には花粉というオープンカーでなくとも致命的な問題がある。花粉が飛んでいるなか、さらに花粉症の人であれば外に出るのも大変なくらいで、オープンカーどころでないだろう。そのため花粉が収まりさえすればオープンカーに向いた季節とはいえる。
●夏
初夏であればともかく、真夏はオープンカーに一番向かない季節だと思う。理由は簡単で激しい直射日光と暑さのためで、最近の日本の夏場の暑さ、直射日光の中でオープンカーに乗るのはエアコンを入れて帽子を被っても海水浴場かプールサイドで体を焼いているような気分にしかなれず、苦行でしかないだろう。
●秋
暑くもなく寒くもなく、空気も澄んでくる秋は文句なくオープンカーの季節だ。オープンカーオーナーであれば、短時間でもオープンにしオープンカーの気持もちよさを堪能して欲しい。
●冬
「冬は寒いのでオープンカーはダメ」と思う人は多いかもしれないが、冬はオープンカーにとって大穴的な季節だ。
というのもオープンカーのヒーターはたいてい強力なので、運転に支障のないジャケット、マフラーなど首まわり、ドライビンググローブで手の寒さ対策を行い(耳を防寒するニット帽もあればベストだろう)、ほどほどの寒さで天気がよければ、澄んだ空気のなかヒーターを入れれば「頭だけ冷えている」という露天風呂のようなオープンエアモータリングを楽しめるのだ。さらに最近の高級オープンカーであればステアリングを温めるステアリングヒーターや、シートの首のあたりから温風が出るエアスカーフといった装備が装着されたクルマもあるので、冬場にオープンカーの屋根を開けて走るのを試してみる価値は大きい。
なお個人差やクルマによる差も大きいと思うが、オープンカーの屋根を開けて走るのはやはり風の巻き込みや風や日光に当たりながら走るのはやはり疲れるものなので、ペースの速い高速道路ではなく一般道でほどほどのペースで短時間楽しむというのが無難なところだろう。(文:永田恵一)
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