ジャパンシリーズも2017年からスタート!
2017年シーズンから国内でもシリーズ戦が開催されることとなる「GLOBAL MX-5 CUP(グローバル・エムエックスファイブ・カップ)」。すでに2016年からシリーズ戦が開始されたアメリカでの同シリーズとまったく同じレギュレーションで争われることとなるわけだが、このジャパンシリーズでの上位入賞者にはアメリカで開催される世界一決定戦への出場権も付与される。 8月末には日本国内で、このシリーズへの参戦を検討するチームやドライバーに向けた試乗会が筑波サーキットで開催され大いに盛り上がった。
そして今回、その日本シリーズ開幕を前に今年の9月にひと足先に開催されるグローバル MX-5 カップ世界戦の招待レースには、日本代表として堤優威(つつみ・ゆうい)選手と北平絵奈美(きたひら・えなみ)選手の両名がエントリーする。 01号車の堤選手はこの世界戦の予選日に21歳の誕生日を迎えた大学生。横浜出身で5歳からレーシングカートを始め、高校三年のときにカートで日本一となり世界戦に出場した経験ももつ。
2014年はS-FJのもてぎシリーズに参戦。そして2015年はロードスター・パーティレースIIに参戦しタイトルを獲得。今年はスーパー耐久シリーズなどにも参戦。現在は関東学院大学に通いながらレース活動を続けている。
02号車の北平選手は、長野県出身で現在22歳。10年ほどのレーシングカート歴をもつ。就職と同時にレース活動はいったん終了したものの、MWIM(マツダ・ウィメン・イン・モータースポーツ・プロジェクト)の第一期生として再びレースの世界に戻ってきた。
このWEB CARTOPのサイトでもお伝えしているとおり、2015年のJEVRA(全日本電気自動車レース協会)シリーズへの参戦経験もある。2016年のロードスター・パーティレースIII 北日本シリーズの第2・3戦(スポーツランドSUGO)で連続表彰台を獲得し、このアメリカ招待戦への切符を手にした。
アメリカでは、このMX-5カップを足がかりに、優秀な成績を収めた上位入賞者には、スカラシップとしてステップアップして上位レースへの参戦ができるシステムができ上がっている。
IMSA(イムサ)シリーズのプロト・ライトやウェザーテックへ参戦するロード・トゥ24、USF2000、プロ・マツダ、そしてインディ・ライツといったオープンホイール(フォーミュラ)・シリーズへのステップアップであるロード・トゥ・インディというシステムも用意される。
ちなみに、各カテゴリーの参戦車両のうち、ソウルレッドのボディカラーを採用しているマシンは、このスカラシップを獲得した選手のマシンだ。
日本国内では、残念ながら、まだラダー・システムと呼ばれるそのステップアップのシステムは構築されているわけではないが、ステップアップの機会を与えたいという考えはあって、現在、日本版のラダー・システムの構想中だという。
予選5番手の堤選手は決勝を8位でフィニッシュ
今回は、中心となるアメリカ側も多彩なドライバーが参加していることをアピールすべく、バリエーションに富んだドライバー・ラインアップとなっている。
14歳のときに、デイトナレースウェイまでやってきて、自身のプレゼンテーションをし、MX-5カップに参戦することとなったオーロラ・ストラウス選手はレース会場での国歌斉唱も担当。また今回最年長のドライバーであるティム・プロバート選手はMX-5カップの開催初年度から参戦しているベテランのドライバーである。 今回の世界戦には、アメリカからの10名の選手のほかに、日本、欧州、オーストラリア・マツダから9名のドライバーが選抜され、合計19名での世界戦が初開催となったのである。
レースウィークは、9月9日の予選日から3日間のスケジュールで開催となった。予選日には、練習走行2回と予選セッションの各30分ずつのセッションがあり、予選では堤選手が1分42秒578のタイムで、このコースに慣れているアメリカ勢に割って入る5番手のタイムを獲得する大健闘。
一方北平選手は、予選セッション中にスピンした車両を避けた際にウォールに接触し、マシンを大破。本人に大きなケガはなかったものの、この世界戦決勝欠場となってしまった。
変わって翌10日。この日も早朝は霧に包まれていたものの、日が昇るにつれ好天に恵まれた、アメリカ・カリフォルニア州モントレーにあるマツダ・レースウェイ・ラグナセカでは決勝レース1が開催となった。
5番グリッドから出走の堤選手は、ローリングスタートでうまく前車をパスし、3番手で1コーナーへ進入し、ポジション・アップを果たしたものの、その後自身のコースアウトなどもあって、ジリジリと順位を下げていく。45分間のレースは、最終盤にクラッシュがありイエロー・コーション。ペースカーランのままチェッカーとなった。堤選手はトップと同じ24周を走行し、8位でフィニッシュした。
レース後堤選手は「初めてのラグナセカでの決勝で、昨日とは違うテール・トゥ・ノーズでの走行となりました。地元勢とのコーナーでの走り方が違っていて、彼らはコーナーの進入で奥まで突っ込んでいく走りをしていました。それで自分もついていったら飛び出してしまって……」「今日は初めてのレースでしたが、タイヤの(グリップ力の)落ち幅もわかりましたし、明日はいい走行を皆さんに見てもらえるよう頑張りたいと思います」とコメント。
レース1は、#63ロビー・フォレイ選手、#8ナザニアル・スパーク選手、#16ジョン・ディーンII選手の順でアメリカ勢が表彰台を独占した。フォレイ選手は「トップグループを走るメンバーはよく知っている仲間だったので、レース4分の1を過ぎたあたりで勝利を確信しました。昨年の結果で今年はロード・トゥ・24の奨学金をもらってレースを続けています。マツダの全面的なサポートにすごく感謝しています。今回は国内だけでなく多くのMX-5仲間と一緒に過ごせるとてもいい時間となっています」とコメントしている。
(文・写真:青山義明)
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