■ドライブレコーダー、装着していますか?
自動ブレーキや自動運転など、クルマへの次世代の安全技術の導入が急速に進む昨今だが、手頃な投資で効果的なアイテムと言えば「ドライブレコーダー(ドラレコ)」が筆頭だ。クルマに取り付けておくと、事故などが起きたときに、その前後の映像や走行データなどを記録してくれるもので、最近では事故処理の参考資料などにもなっているのはご存知のとおり。
そんなドライブレコーダーについて富士通テンがまとめたアンケート調査のデータが公表されたので、幾つかトピックを紹介してみよう。
■装着は2割弱、欲しくない人は6割以上
まずは、自動車ユーザー(クルマを保有し、月1回以上運転する20~69歳の男性)への「購入意識調査」から(※N数は500人)。
知っている=95%、すでに装着している=2割弱の17.2%、購入を考えている=14.2%と、ほぼ認知は行き渡って普及が進みつつある一方、買おうと思わない人も6割以上いるようだ。
買わない理由は、メリットがわからない、事故のとき役立つかわからない、などでドライブレコーダーそのものへの理解や、実際に役立った事例がイメージできていない印象だ。このあたりは、「もしも事故が起きたとき…」などと、ドラマ風のわかりやすい映像などがあるといいのかもしれない。さらに、価格が高そう、選ぶポイントがわからない、など製品に対する認知もまだまだといったところ。
■家族への抑止効果としても効果がある!?
次に実際にドライブレコーダーを購入して使っている人たちへのアンケートを見てみよう(N数はクルマを保有し、ドライブレコーダーを装着済みで、月1回以上運転する20~69歳の男性200人&女性200人)。
まずは購入理由。1位・事故に遭った時に役に立つ=73%、2位・安全運転に役に立つ=40.8%、3位・事故現場や事故の映像を見たり、事故の映像を見たから=26.8%、4位・新車を購入したから=22.5%、5位・事故の経験があるから=22.3%と続く。
1位は当たり前として、2位はどういう意味かと思ったら、安全運転を心がけるようになるからだという。飛ばし屋お父さん&息子とか、注意力が衰えてくるお年寄りなども、ドライブレコーダーを通して家族の監視の目を感じると、安全運転になるという抑止効果だ。3位は動画サイトの事故動画数とドライブレコーダーの普及は確かに関係が強そうだし、使い方によっては安全運転の啓蒙活動にも役立つはずだ。
■事故に遭ったユーザーの7割が役立ったと評価
肝心の、実際に事故が起こったときの有用度はどうだろう? 非常に役に立った=29.8%、役に立った=40.4%、あまり役に立たなかった&全く役に立たなかった=29.8%と、7割が役に立ったという回答だから、ドライブレコーダーのメリットの正しい理解が進めば、さらに普及が進むのは確実という感がある。(※N数はドライブレコーダー装着車での事故経験者=57人)
具体例があるとなお良かったが、7割が役に立ったと答えていることを考えると、事故処理時に有利な(正しい、不利にならない)資料として実際に機能したケースが多かったというのは明らかではないだろうか。
■幅広い価格帯。性能にも差がある
利用満足度という調査項目では、価格帯別に各種性能別の調査も行なわれている。やはり、1~2万円以上の製品で画質や解像度、耐久性などの満足度が高いようだから、性能と価格を見極めて購入する必要がありそう。また、任意保険にはドライブレコーダー特約で保険料が割引される商品なども登場していて、該当する保険に加入している場合は適合する機種を調べておくのも大切だ。
事故は起きてからでは遅い。泣き寝入りをしないためにも、今後は自動ブレーキなどの先進安全装備や、自動車保険とセットで装着を考えるのが常識になるかもしれない。
※アンケート資料提供:富士通テン株式会社
写真:富士通テン株式会社、望月浩彦
※富士通テンからの指摘により、購入理由の3位の内容表記に誤りがあったため(誤:事故現場や事故の映像を見たい→正:事故現場や事故の映像を見たり、事故の映像を見たから)、内容とそのコメントを修正しています。2016年6月14日・カービュー編集部
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