スズキ エスクード のみんなの質問

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自動車の駆動方式でスタンバイ式4wdがありますが、8人乗りのワゴン車でこの駆動方式の車両を探しています。

新車は買えないので、中古車を探しておりますが平成15年以降でステップワゴン、ヴォクシー、セレナなどを検討しております。
お車に詳しい方よろしくお願いします。

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ベストアンサーに選ばれた回答

「スタンバイ式4WD」を希望する理由は何でしょうか? もしもご存じであれば釈迦に説法となり大変申し訳ないのですが、先に四駆システムに触れておきます。四駆は大きく分けて以下の4種類に大別できます。以下、お読みいただだけましたら幸いです。

■ パートタイム式4WD

パートタイム4WDは、通常は2WDで走行し、悪路を走る緊急のときのみ、手動で4WDに切り替える仕組みです。4WDに切り替えると前後輪は直結になります。この直結につなぐ装置を「トランスファー」といいます。直結四駆にすると、直進走行は問題ないのですが、アスファルト上でステアリングを大きく切ると、前輪よりも後輪の方が回転数が低いために、前後輪がケンカをしてクルマが動かなくなります。この「タイトコーナーブレーキング現象」は、パートタイム式4WD固有のもので、それがゆえ通常は2WDでしか走れません。かつてのジープ系のクロカンはみなこのパートタイム式4WDでしたが、使い勝手の悪さからもはや過去の存在となりました。日本ではジムニーや軽貨物車両程度しか採用車種はありません。少し前に復刻したランクル70もパートタイム式4WDでしたね。

■ センターデフ式フルタイム4WD

フルタイム4WDはその名の通り常時4WDで走行しますが、パートタイム式の欠点である「タイトコーナーブレーキング現象」の発生を防ぐために「センターデフ」(またはそれに類する装置)を用いています。デフというのは「デフギア」のことで、2WDであっても駆動輪の左右はデフギアでつながれています。デフギアはコーナーで左右輪で発生する回転差を抵抗なく吸収する優れものですが、このデフギアの仕組みをそのまま前後輪の間に設置したものが「センターデフ」です。エンジンの出力は一度このセンターデフが受けて、そこから前後輪に配分されます。フルタイム4WDは本格的な4WDなので文句ないのですが、コスト増や重量増の問題で採用できないメーカーが増えています。 現在、4WDのバッジをつけたクルマの多くは、より軽量安価な「スタンバイ式4WD」となっています。現在でこれが増殖中です。現行モデルでセンターデフ式フルタイム4WDの国産車は以下の車種等に限られます。

<センターデフ式フルタイム4WD>
・レクサス LS600h
・トヨタ クラウン 4WD(i-Four)
・トヨタ マークX 4WD(i-Four)
・トヨタ ランドクルーザー系
・トヨタ ハイエース 4WD
・スバル オリジナル4WDのMT車
・スバル VTD-AWD搭載車
・スズキ エスクード2.4 など

■ トルクオンデマンド型4WD

「トルクオンデマンド型4WD」というのはセンターデフを持たない4WDの一般総称です。「トルクスプリット型4WD」とも呼ばれます。「トルクオンデマンド型スタンバイ式4WD」と「トルクオンデマンド型フルタイム4WD」があります。一般的に「トルクオンデマンド型スタンバイ式4WD」がほとんどです。いわゆる「スタンバイ式4WD」と呼ばれるのがこれにあたり、現在販売されている4WD車のほとんどが、この簡素な「スタンバイ式4WD」です。例えばFFベースのスタンバイ式4WDの場合、エンジンの出力は前輪が受け止めます。勿論、後輪までプロペラシャフトが伸びているのですが、通常の直進走行ではほぼ前輪駆動で走ります。この前後輪をつなぐプロペラシャフトの間に油圧式カップリングが挟み込まれていますが、この装置は入口と出口で回転差が発生すると内部の油圧が高まり直結に近づけようと頑張ります。これにより、前輪が空転などすると装置内の油圧が高まり後輪にも駆動力が伝わりはじめるというわけです。滑らないための四駆なのに、滑ってからでないと四駆にならないので「なんちゃって四駆」とも呼ばれますが、これでもアイスバーンの坂道発進や積もった駐車場からの脱出では頼りになります。四駆としての性能はミニマムなのですが、なんといっても軽量安価に4WD化できるため、現在世の中の四駆の主流になりつつあります。また、最近は電子制御カップリングを利用したものが多いです。これに電子デバイスを組み合わせた統合制御により、かなり高性能な四駆になってきています。

また、先にも書いた通り「トルクオンデマンド型」にも「フルタイム4WD」があります。スバルの「ACT-AWD」というのは「トルクオンデマンド型フルタイム4WD」です。センターデフを持たないのですが、常時四輪にトルクを配分(前60:後40)しているフルタイム四駆になります。その他の本式フルタイム4WDは「センターデフ式フルタイム4WD」が中心です。しかし、こうした本格的な「フルタイム4WD」に対して、スズキ等一部のメーカーが簡素な「スタンバイ式4WD」であるにもかかわらず、カタログに「フルタイム4WD」と背伸びした表記をしていることは、かなり消費者を混乱させています。誤認して買ってしまった人もいるほどなので、いつか消費者庁のメスが入ることをものと思います。また、「トルクオンデマンド型」に「フルタイム4WD」が存在することを知らない人が非常に多いため、「トルクオンデマンド型4WD」=「スタンバイ式4WD」と思っている方も多いです。自動車評論家でも知らないケースあるので誤った記事もあります。ご注意ください。

「トルクオンデマンド型4WD」には色々なタイプがあるので、これが混乱の原因なのですが、わたしは「トルクオンデマンド型フルタイム4WD」といえるのは、国産ではスバルの「ACT-AWD」のみと思います。ここの回答者様の中にはデリカD5を「スタンバイ式4WD」ではないという意見もありますが、これは「トルクオンデマンド型スタンバイ式4WD」に分類されるものと三菱も認めています。同じくFFベースで後輪に常時微量な駆動配分をしているマツダの「i-Active AWD」やワーゲンやボルボの採用している「ハルテックス方式」も同様に「スタンバイ式4WD」に分類されます。但し、デリカD5は強制的に4WDにロックできるので、フルタイムではないのですが本格的な4WDシステムといえます。日産の「オールモード4×4」も似た種類のものがあります。

■ モーター式4WD

エンジン駆動を主とした駆動輪2WDに加えて、他の2輪を補助的にモーターで補うことで四輪駆動としているシステムです。最大の特徴は前後輪を結ぶプロペラシャフトが不要であることです。また、基本的にモーター部分はハイブリッドシステムによって駆動する仕組みとなっています。発展途上で様々なものが登場してきています。この分野はトヨタは参入早かったです(エティマHV)。基本エンジン駆動でない2輪をモーターで回す仕組みで、登り坂を長距離走ると電池切れで2WDになってしまいます。日産やマツダの「e-4WD」発進時の一瞬しか4WDにならない極めて簡素なものです。その逆に凝った仕組みのもので、三菱の「ツインモーター4WD」はその名の通り、前輪にも後輪にもモーターが備わっており電気だけの走行でも四駆として機能します。ホンダの「スポーツハブリッドSH-AWD」は前後に3つのモーターを備え、トルクベクタリングによってクルマの運動性能を飛躍的に高めます。

・トヨタ/E-Four(エスティマHV・RX450h等)
・ホンダ/スポーツハイブリッドSH-AWD(レジェンド・新NSX)
・三菱/ツインモーター4WD(アウトランダーPHEV) 等

一方、ハイブリッドの4WDでもレクサスLS600hやホンダグレース4WD等はプロペラシャフトのある4WDシステムです。LS600h(フルタイム4WD) /グレイス(スタンバイ式4WD)。

■ 質問者様の条件に合う4WDミニバン

上記より、質問者様の場合は「スタンバイ式4WD」の場合、「フルタイム4WD」や「モーター式4WD」も候補になると思うのですがいかがでしょう? 以下、それらも含めて候補車をピックアップしました。

<トヨタハイエースワゴン 4WD 100/200系>
・FRベース
・センターデフ式フルタイム4WD
・室内はとても広く本格的なフルタイム4WDですが安全装備などは限定的です。

<トヨタ グランビア4WD>
(=グランドハイエース)
・FRベース
・センターデフ式フルタイム4WD
・本格四駆ですが年式旧いです。同様に安全装備は限定的です。

<三菱デリカ D5>
・FFベース
・トルクオンデマンド型スタンバイ式4WD
(強制的に4WDにする機能あり)
・悪路走破まで考慮した本格4WD車です。

<日産 エルグランド 4WD(2代目/E51系)>
・FRベース
・トルクオンデマンド型スタンバイ式4WD
(オールモード4×4/強制的に4WDにする機能あり)
・GT-RのアテーサE-TSの変化版。高度な制御を行います。

<トヨタ エスティマ 4WD (ACR55)>
・FFベース
・モーター式4WD
(e-Fourシステム/後輪モーター駆動)
・ハイブリッド車。4WD性能は簡素です。

<トヨタアルファード 4WD (25系)>
・FFベース
・トルクオンデマンド型スタンバイ式4WD
(アクティブトルクコントロール4WD)
・強制的にFFにできるボタンが付きます。

<トヨタ ノア/ヴォクシー 4WD (85/75系)>
・FFベース
・トルクオンデマンド型スタンバイ式4WD
(アクティブトルクコントロール4WD)
・強制的にFFにできるボタンが付きます。

<ホンダ ステップワゴン4WD (RK2)>
・FFベース
・トルクオンデマンド型スタンバイ式4WD
(リアルタイムAWD)
・典型的なスタンバイ式4WDです。

<日産セレナ 4WD(C26/C25)>
・FFベース
・トルクオンデマンド型スタンバイ式4WD
(オートコントロール4WD)
・典型的なスタンバイ式4WDです。

<マツダ ビアンテ 4WD>
・FFベース
・トルクオンデマンド型スタンバイ式4WD
・典型的なスタンバイ式4WDです。

以上の中で、さらに掘り下げてお答えする必要があれば、追加でご質問していただければ回答いたします。長くなり失礼いたしました。

その他の回答 (4件)

  • デリカD:5をスタンバイ式とする回答がありますが、間違いです。デリカD:5は4WDにオートとロックの2つのモードがありますが、オートでも常時4輪に駆動力がかかっています。後輪でいえば、最低でも15%の駆動力をかけています。オートは、前後の駆動力配分を、状況に応じて変化させるモードです。
    それ以外の車種は、スタンバイ式です。

  • 8人乗りワゴン(ミニバン?)にフルタイム式はまず無いはずです。

    全てスタンバイ式です。(※デリカスペースギアだけは本格フルタイムですね)
    低年式なら機械式、高年式なら電子制御式のスタンバイです。

    できれば電子制御式が良いと思います。
    ここ5年くらいの車ならほぼ全て電子制御式にシフトしていると思いますよ。
    三菱デリカD:5ですらスタンバイ式です。

    なのでお好きな8人乗りを選べばどれでもスタンバイ式です。

    補足
    トヨタが全てフルタイムというのは間違いです。
    スタンバイ式でも最近はフルタイムとホームページやカタログに記載する風潮になってしまっているだけで、ほとんどの車の中身はスタンバイ式です。

  • 殆どのミニバンは電子制御でのトルクコントロールですのでスタンバイ方式と思って問題ないと思いますよ。

  • トヨタはフルタイムだけのはずです、ホンダと日産は未確認です。

    なお、スタンバイ式と言うと自動で4WDになるという意味だと認識しますが、自動で4WDになるとすればエスティマのハイブリッドだけでは無いでしょうか?

    間違っていたらお許し下さい。

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