2007年3月
■2007年3月
シビックをベースにしたタイプRは2007年3月に発売された。旧型モデルの時代
には3ドアハッチバックをベースににしたタイプRが英国から輸入されていたが、
今回のタイプRは4ドアセダンのフェリオがベースで、国内で生産されている。た
だ、出来上がったクルマそのものはフェリオとは別物で、ボディは基本骨格の各
部が強化されて剛性が高められているし、サスペンションも専用のダンパーが採
用され、バネ定数が変更されてスタビライザーが強化されるなど、フェリオとは
大きく異なるクルマに仕上げられている。タイヤもタイプR専用に開発された18
インチのポテンザRE070が採用される。乗り味はサーキット専用といえるくらい
に硬いもので、一般道では乗り心地の硬さに閉口するほどだ。搭載エンジンは直
列4気筒2.0リッターの自然吸気DOHCで、ホンダのレーシングテクノロジーを注ぎ
込むことによって2.0リッターの量産自然吸気エンジンとしては世界最高水準の
実力となる165kW(225ps)/215N・mのパワー&トルクを発生する。最高出力を発生
する回転数が8000回転という超高回転型のエンジンに仕上げられている。外観デ
ザインは専用のエアロパーツを装着するほか、グリルには真っ赤なエンブレムが
装着されて違いを際立たせている。インテリア回りの仕様も専用のRスペック
シートやステアリングホイールなどによって差別化が図られている。