2013年1月
■2013年1月
2008年秋のパリサロンで発表されたフェラーリ・カリフォルニアの価格が2009年3月に発表され、日本でも本格的な受注が始まった。納車が始まるのは2009年初夏からになる。フロントミッドシップにV型8気筒エンジンを搭載したロングノーズのクーペボディはアルミ製で、ピニンファリーナによってデザインされた。流れるような抑揚の効いた外観デザインはいかにもフェラーリのもので、フロントグリルの跳ね馬やボンネットフードのエアインテークなどがフェラーリの伝統を表現する。ルーフは電動格納が可能なリトラクタブル・ハードトップ(RHT)をフェラーリとして初めて採用。2+2の室内空間を持つほか、トランクスルーを可能としており、リヤミッドシップのスポーツカーとは違ってGTカーとしての実用性も確保したクルマ作りがなされている。90度V8の直噴エンジンは4.3リッターのDOHCで、338kW(460ps)/7750rpm、485Nm(49kg-m)/5000rpmのパワー&トルクを発生する。組み合わされるトランスミッションは新たに開発された7速のデュアルクラッチで、F1スタイルのパドルシフトによって操作が可能。駆動方式はスカリエッティなどと同じFRで、足回りはフロントにダブルウィッシュボーン式、リヤにマルチリンク式の新型サスペンションを採用し、ブレンボ製のカーボンセラミックブレーキなどを採用する。トラクションコントロールやタイヤ空気圧&温度監視システムなど最新の安全装備も備えている。2013年には車名に新たに“30”.を与え、30psの出力向上や30kgの軽量化を図るなど改良を施した。