2012年9月
■2012年9月
アストンマーティンは新しいフラッグシップモデルとなる新型ヴァンキッシュを2012年9月から発売した。
ヴァンキッシュはDBSの後継モデルとなる2ドアクーペで、6月にイタリアで開催されたコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ2012に、“プロジェクトAM310”の名前で出品されていた。この時点ではコンセプトカーだったが、完全に市販モデルとしての仕上がりになっていた。
2ドアクーペの外観デザインはいかにもアストンマーチンらしいスタイリッシュかつ迫力十分のもので、基本プラットホームやボディ骨格はアルミの押し出し材を使って軽量化が図られているが、これも新世代バージョンへと進化し、ボディ剛性が大幅に向上した。
ヴァンキッシュはボディの一部にアストンマーチン初のカーボンファイバー製のボディパネルを採用した。CFRP製のパーツはスプリッターやサイドスカート、リヤディフューザーなどのエアロパーツやミラー部分などに露出して使われている。
クーペボディの乗車定員は2名だが、オプションで+2のシートを追加して4人乗り仕様に変更することも可能とされている。トランク容量はDBSに比べ60%も拡大したという。
搭載エンジンはV型12気筒6.0リッターで、573ps/620N・mのパワー&トルクを発生する。電子制御6速ATとの組み合わせによって、0-100km/h加速は4.1秒、最高速は295km/hに達するという。
発進時に駆動力を制御するローンチシステムも初めて採用した。20インチ軽量アロイホイールや新世代のピレリP-Zero、前輪が6ピストン、後輪が4ピストンのブレンボ製カーボンセラミックブレーキなども採用された。