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ネアカーで行こう!~バブル輸入車黎明期(2)懐古の気持ちよ、もう一度。クルマの黄金時代を振り返り現代の子孫も眺める

「2015年4月以降、新車登録から13年以上経ったガソリン車は自動車税の割り増し幅が10%から15%へ」と、古いクルマに思い切り逆風が吹きまくる世知辛い世の中。ならば敢えて問いたい。新しい方が幸せか?と。シートにTシャツとバンダナを付けるのはだめか? アイドリングストップは万能の神か? バブル世代の方々!挙手してください!良かったですよね?あのころのガイシャ。それを証拠に現在でも現役の銘柄がゴロゴロしているじゃないですか。今回は2回目。ニッポンが浮かれまくっていた時代に輸入され、いつの間にか「お馴染み」となったクルマを振り返ると同時に、子孫となったクルマたちを眺め「アタシ、元お立ち台の女王。まだ24時間踊れる」と再び勇気を持ち始める方を増やしたいと考えております。

おそろしいコ…!

メルセデス・ベンツ 190E

現在の基準で見ても相当に内容が濃く、充分にお手本となるこのクルマをあのころは「コ(子)ベンツ」などと呼んでいたのだからまったく畏れ多い話である。たしかに大ベンツを見慣れた目には、顔が大きく全長が短い"とっちゃん坊や"的な印象がぬぐえなかったから仕方がないのだが。「最善か無か」の企業スローガンを愚直なまでに体現した作りを、こんなコンパクトなサイズで味わえたのは「奇跡」だったと言って良い。一方でスカッシュをするヤンエグ(死語)やビジネスに燃えるキャリアウーマン(これも死語)がブラウン管(これも死語か!)で生き生きと活躍するCMの放映を開始し、メルセデスらしからぬ「売る気」を初めて出したことに軽くショックを覚えたのを今でも思い出す。たしか『ニュースステーション』の時間帯じゃなかっただろうか。

  • メルセデス・ベンツ 190E(1990年8月モデル)
    全長×全幅×全高=4450×1690×1375mm ホイールベース= 2665mm 車両重量= 1230kg 駆動方式=FR エンジン=1995cc 直列4気筒SOHC 最高出力=115ps(85kW)/5100rpm 最大トルク=17.5kg・m(171.5N・m)/3500rpm トランスミッション=4速AT タイヤサイズ= 185/65R15 使用燃料=ハイオク 10モード燃費=8.2km/L
  • 当時のモノと比べる

    当時の価格(1989年)
    4,660,000
    (190Eセダン)
    競合する日本車の価格
    2,913,000
    (日産 ローレル メダリストクラブS)
    モノの価格(1990年)
    銭湯:310

およそ25年後の子孫たちを選ぶ

信頼性が高く適切に部品を交換すれば長く乗れるのがメルセデスの良さ。じっくりと眺めるだけでも気持ちが落ち着きます。
  • メルセデス・ベンツCクラスセダン

    Cクラスが初登場した時の価格は390万円だったはずだ。自分の年収でも買えないのかよ…とかなり凹んだことを覚えているから確かだろう。それにしても「子ベンツ」と呼んでいたあのころに比べてずいぶん手を出しやすくなったものだと思う。バリエーションも豊富だ。AMGラインやらアバンギャルドやらブルーエフィシェンシーやら。あらゆる価格帯でさまざまな仕様があるのだから、探す楽しみは190Eの比ではないだろう。ライバルの台頭も悪くないと思える例だ。
    メルセデス・ベンツ C180アバンギャルド(2014年7月モデル)
    全長×全幅×全高=4690×1810×1435mm ホイールベース= 2840mm 車両重量=1510kg 駆動方式=FR エンジン=1595cc 直列4気筒DOHCターボ 最高出力=156ps(115kW)/5300rpm 最大トルク=25.5kg・m(250N・m)/1200~4000rpm トランスミッション=7速AT タイヤサイズ=225/50R17 JC08モード燃費=17.3km/L 使用燃料=ハイオク 車両本体価格=467.0万円(新車時)
  • メルセデス・ベンツCクラスワゴン

    190E時代に意外とありそうでなかったもの。それはワゴンモデル。確認のために調べてみたところ、ミディアムクラス(Eクラス相当)にはワゴンはおろか、クーペまで用意されていたのに190Eには12年間ものモデルライフで一度も設定されなかった。そこには聞けば納得するような彼らなりの哲学があったのかもしれない。時代は変わり、Cクラス登場時は世界的なワゴンブーム。96年にようやくラインナップに追加されたと思うやいなや、アッという間に売れ筋に躍り出た。
    メルセデス・ベンツ C180ワゴン アバンギャルド(2014年10月モデル)
    全長×全幅×全高=4705×1810×1450mm ホイールベース= 2840mm 車両重量=1570kg 駆動方式=FR エンジン=1595cc 直列4気筒DOHCターボ 最高出力=156ps(115kW)/5300rpm 最大トルク=25.5kg・m(250N・m)/1200~4000rpm トランスミッション=7速AT タイヤサイズ=225/50R17 JC08モード燃費= 16.5km/L 使用燃料=ハイオク 車両本体価格=528.0万円(新車時)

背中で感じる格子模様

フォルクスワーゲン ゴルフⅡGTI

何の変哲もないハッチバックボディに1.6Lエンジンを搭載したモデル――初代GTIを簡単に紹介するとこうなる。しかし、後輪を浮かせながらコーナーを曲がる特徴的な姿勢を目撃した時に初めて冒頭の紹介を額面通りに受け止めていた自分を後悔することになる。欧州のあらゆる道路でこんな出来事が同時多発的に起きていた頃、すでに"ホットハッチ"「GTI」のウワサは世界中に轟いていた。めでたくGTIが日本に正規輸入されたのはゴルフIIが導入された83年。当時のクラウンと同じ300万円超えの価格は衝撃だった。しかしそれでも例の「伝説」を体験したい人々を中心に大ヒットを記録。高級なブティックに横付けしても画になり、ゴルフボール型のシフトレバーを駆使すればキビキビと道を駆けるスポーツカーに変わる。当時のクルマではそう味わえない二面性は年齢や性別に関わらず様々な人たちを運転の虜にした。

  • フォルクスワーゲン ゴルフGTI 16V(1989年10月モデル)
    全長×全幅×全高=4050×1680×1430mm ホイールベース= 2475mm 車両重量= 1060kg 駆動方式=FF エンジン=1780cc 直列4気筒DOHC 最高出力=125ps(93kW)/5800rpm 最大トルク=17.1kg・m(167.6N・m)/4250rpm トランスミッション=5速MT タイヤサイズ= 185/60R14 使用燃料=ハイオク
  • 当時のモノと比べる

    当時の価格(1989年)
    3,120,000
    (GTI 16V)
    競合する日本車の価格
    1,539,000
    (ホンダ シビックSiRII)
    モノの価格(1989年)
    最低賃金(東京都):525円/時間

およそ25年後の子孫たちを選ぶ

登場から40年。数多くのライバルが登場してもあのころのポリシーはそのまま。ゴルフIIを髣髴とさせるサイズのポロGTIも加わり大賑わい。
  • フォルクスワーゲン ゴルフGTI

    サイズがひとまわりもふたまわりも大きくなったゴルフはもはや別物だ、とおっしゃる方も多いけれど、やはりGTIといえばこれ。どの世代のモデルを選択しても一級品の乗り味とスポーティさを味あわせてくれる点は共通。伝統のチェック柄シートやMT車のゴルフボール型シフトレバーは真面目なドイツ人の最大限の遊び心。このほどゴルフVII版のGTIに久しくご無沙汰だったMT版モデルが導入される朗報が。まだまだライバルは苦しい戦いをしなければならないかも?
    フォルクスワーゲン ゴルフGTI(2013年9月モデル)
    全長×全幅×全高= 4275×1800×1450mm ホイールベース= 2635mm 車両重量=1390kg 駆動方式=FF エンジン=1984cc 直列4気筒DOHCターボ 最高出力=220ps(162kW)/4500~6200rpm 最大トルク=35.7kg・m(350N・m)/1500~4400rpm トランスミッション=6速AT タイヤサイズ= 225/45R17 JC08モード燃費=15.9km/L 使用燃料=ハイオク 車両本体価格=369.0万円(新車時)
  • フォルクスワーゲン ポロGTI

    驚くことにポロにGTIが追加されたのは21世紀を間近に控えた1999年だという。正規輸入される前にこっそりドイツ本国で誰にも知られないように作ってたのではないか?と疑いたくなる話だが、どうやら本当のことらしい。なにはともあれゴルフ譲りの高いクオリティを持ち、ちょうど良いサイズと軽量なボディを過激すぎないエンジンで走らせる「GTIの文法」そのままのクルマを、あのころより断然求めやすい価格で買えるのだから、超うれしいとしか言いようがない。
    フォルクスワーゲン ポロGTI(2015年2月モデル)
    全長×全幅×全高=3995×1685×1445mm ホイールベース=2470mm 車両重量=1240kg 駆動方式=FF エンジン=1798cc 直列4気筒DOHCターボ 最高出力=192ps(141kW)/5400~6200rpm 最大トルク=25.5kg・m(250N・m)/1250~5300rpm トランスミッション=7速AT タイヤサイズ=215/40R17 JC08モード燃費= 17.2km/L 使用燃料=ハイオク 車両本体価格=334.2万円(新車時)

アメリカンドリーム

シボレー コルベット

「いいものだけを世界から」のスローガンを見ただけで青と黄色の看板が思い浮かび、ちょっといい声で「ィヤナセ」と言いたくなる人は確実にバブルの時期を掠めた世代だと思われる。このCMが流れていた当時、ヤナセでクルマを購入することが一種のステイタスだったという。「成功」を勝ち取ったのち、メルセデスやキャデラックを買い求める者だけが敷居を跨げる畏れ多い場所――それがヤナセだったのだ。そんなハイソな(死語)場所にひときわ華を添えていたのがコルベットだ。ひと目でスポーツカーとわかるカタチ、ド派手なV8エンジン、ダーリヒのドルハン(左ハンドル※適当です)。これさえあれば夜の芝浦は制覇できたらしい。時代を反映して採用したデジタルメーターが見づらいとか、ユーザー像が木の実ナナしか思い浮かばないとか、そういう小さいことは言いっこなし。バブル元禄、朝まで踊ろう。

  • シボレーコルベット(1990年11月モデル)
    全長×全幅×全高=4535×1835×1200mm ホイールベース= 2440mm 車両重量= 1500kg 駆動方式=FR エンジン=5727cc V型8気筒OHV 最高出力=245ps(180kW)/4000rpm 最大トルク= 47.7kg・m(467.8N・m)/3200rpm トランスミッション=4速AT タイヤサイズ= P275/40ZR17 使用燃料=ハイオク
  • 当時のモノと比べる

    当時の価格(1989年)
    7,470,000
    (シボレーコルベット)
    競合する日本車の価格
    3,471,000
    (トヨタ スープラ3.0GTターボリミテッド エアロトップ)
    モノの価格(1989年)
    ガソリン:125

およそ25年後の子孫たちを選ぶ

木の実ナナはどちらかと言えば赤いマスタングでは?(あぶない刑事)というご指摘は先刻承知。それより最近のアメ車の完成度の高さに大注目。
  • シボレー コルベット

    バブルを経て、ブラックマンデーを超え、サブプライム住宅ローン危機すら乗り越えたアメリカのアイコン。60年にものぼる歴史を持つ大看板だ。伝統のV8・OHVエンジンは年々改良を重ねられ、アメリカンな味を残しつつも最新鋭のエンジンを搭載したクルマを返り撃ちにするほどの性能を持つ。もちろんモータースポーツでも大活躍だ。最近では「ニュルブルクリンクのタイムが…」と言い出すほどの"スポーツカー"に進化している。ずるい!カッコ良すぎるよ!!
    シボレー コルベット クーペ(2014年4月モデル)
    全長×全幅×全高=4510×1880×1230mm ホイールベース= 2710mm 車両重量=1540kg 駆動方式=FR エンジン=6153cc V型8気筒OHV 最高出力=460ps(339kW)/6000rpm 最大トルク=63.6kg・m(624N・m)/4600rpm トランスミッション=6速AT タイヤサイズ= P245/40ZR18 JC08モード燃費=-km/L 使用燃料=ハイオク 車両本体価格=929.0万円(新車時)
  • シボレー カマロ

    カマロと言えばバブル当時、アメリカ版のCMに小林克也が吹き替えで「シビョレーーキャマーーロオゥ」と威勢よく叫んでいたバージョンが盛んに放映されていたことを思い出す。「あ、貿易摩擦ってこういうことなんだな」とコドモながらに感じていたことも同時に反芻される。いったん2002年で名跡が途絶えたかと思いきや過去のアイコンを上手に使ったデザインで2009年に大復活。"トランスフォーマー"という名前だと勘違いしている若い子がいるかもしれない。
    シボレー カマロ LT RS(2014年1月モデル)
    全長×全幅×全高=4840×1915×1380mm ホイールベース= 2855mm 車両重量=1710kg 駆動方式=FR エンジン=3562cc V型6気筒DOHC 最高出力= 327ps(241kW)/6800rpm 最大トルク=38.4kg・m(377N・m)/4800rpm トランスミッション=6速AT タイヤサイズ=R245/45R20 JC08モード燃費= -km/L 使用燃料=レギュラー 車両本体価格=455.0万円(新車時)

文・まとめ:YT企画:Jos/協力:クルマ生活向上委員会メンバー

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